my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ39)

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中身ハリーが私と中身ロンの手を引いて3人で急いで談話室を出る。トイレに向かって歩いていると、ロンが口を開く。

「まさかAの話題が出るなんて思いもしなかったよ」

「ほんとに。凄い悲しそうだったけど、マルフォイは(名前のボーイフレンドかなんかなの？」

純粋そうにそう聞くハリーにまさか違うわ、と急いで答えた。確かに、最近ドラコに会ったり話したりしてないけどこちらとしては無意識で嫌いになんかなってない。

そういえば…決闘クラブの時に何か言いたげな顔をしたのはハーマイオニーの事を根に持っていたからなのかも。

次に会ったら話しかけてあげよう、と私は静かに決意した。

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あれからハーマイオニーに会い、彼女が猫になってしまっていたことを知った。

スリザリン寮に入ってからの一連の流れを彼女に伝えると、ドラコが私の話題を出したことについて''もっと詳しく教えてちょうだい''と言われてしまった。

しばらくして、ハーマイオニーから本を返して欲しいと頼まれたので分厚い本を抱えて図書室に入る。

あまり読み物を好まない私は、その本の内容をちらっと見て思わずげっとするもその内容からどこの棚なのかを探していた。

1列1列丁寧に確認しながら歩いていると、ちらっと金髪が見えた。緑のローブを着ていたので、きっとドラコだろう。

私はこの間、ドラコに話しかけると決めたので彼の傍に急いで駆け寄った。が、ドラコは何か本を立ちながら真剣に呼んでいて気づかない。

『ドラコ？』

すると、ドラコはうわっと言って飛び跳ねた。…驚かせてしまったみたい。私が驚いた？と言うと心臓にわるいぞ、と言った。

彼にごめん、と軽く謝り、丁度そこがハーマイオニーの本の場所だったみたいなので本棚に本を返しているとドラコが静かに口を開いた。

「…この間はすまなかった」

私の顔を申し訳なさそうに見つめながら言う彼に、私はわざとなんの事？と聞いた。
これに特に意味はないけど、ドラコが何を思って反省してるのが知りたかったって言うのもある。

「グレンジャーにけが…」

そこまで言って口をつぐむドラコに穢れた血？と言って助け舟を出すとドラコはああ、と頷いた。
この間スリザリン寮に潜伏した時は言っていたけど、私の前で言うのは抵抗があるみたい。

「Aがいることを忘れて言った」

私はそういうドラコに全然気にしてないと言うことを伝える。どうやら本当に落ち込んでいたらしく、ドラコは安堵した表情を少しばかりだけど見せた。

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