my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ33)

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時間も遅いので私は急いで窓を開けてフクロウが落とした手紙を開いた。

「親愛なるA

今日はクィディッチ選抜試験があったが、結果はどうだったかい？僕は勿論シーカーに合格した。今までずっと練習した甲斐があった。

父上に報告したら明日にはニンバス2001をチーム全員に配るそうだ。最高の気分で今夜は寝付けそうにない。

練習が近い。体調に気をつけろ

ドラコ」

この間よりだいぶ増えた文書に驚いたが、きっと相当嬉しかったのだろう。

最後の一文を見て、少し不思議に思った。まだ彼に結果を言っていないのにまるで受かったことを知っているかのように体調を気遣ってくれているからだ。

『結果を知っていても送ってきてくれるのね』

私は適当に疑問をそう解決し、返事を書いた。
手紙には、チェイサーに合格した事と試合の事などを書き、フクロウにあげてスリザリン方面へと飛んでいく後ろ姿を見送る。

そして既に寝てしまっている2人を起こさないようにゆっくりとベットに入って静かに眠りについた。

＿＿＿＿

次の日の朝、私はハーマイオニーにグリフィンドールの練習を見に行こうと寮から引っ張り出される。

いくらハーマイオニーとはいえ、私はあくまでも別チームの選手なので頑なに拒否したがどうやら彼らのキャプテンのウッドが許可をしたみたい。

私はしょうがなくそれを見学する事になった。

ハーマイオニーやロンとハリーはが飛び回っている姿を見ながらぼーっとしていると、突然緑で身をまとった人達が入ってくる。

彼らが競技場入るなり、グリフィンドールの選手らとなにか揉めているような様子を見せた。

ハーマイオニーが私をその場へ連れてこうとするが、練習中の競技場に入ってしまうのをそれこそ全力拒否したがそれも虚しくされるがままとなる。

ドラコが前に出てなにかいい、彼のキャプテンが箒のことをグリフィンドールの選手に自慢をした。

両者とも引かない険悪な雰囲気に私は思わず顔をひきつらせた。争いを好まない寮にいるからか、あまりこういうのに慣れていないのだ。

最高級の箒だ、なんて言ってスリザリンの選手がさらに追い打ちをかけるとロンが何とかしてくれよ、とつぶやく。

私はこのふたつのどちらの寮にも属さないので口を挟むことは出来なかった。
すると、その次の瞬間ハーマイオニーが口を開く。

「グリフィンドールの選手は、純枠に才能で選手になったのよ！お金で選ばれたりはしてないわ！」

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