my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ24)

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ハーマイオニーの言葉で、少し今までを振り返ってみる。
夜、手紙を書いてフクロウに加えさせて部屋を出て…帰って寝て起きたらフクロウがいて…

『持ってなかった』

「大事件だわ…きっと誰かがAの手紙を持っているのよ！」

呆然としている私の両肩をぶんぶんとゆすってハーマイオニーは言った。
手紙の内容は別に大事じゃないからいいのだけれど、相手に迷惑がかかっていないかが何より心配。

だって…夜中に急に知らないフクロウが来たら焦るもの。私もこの間経験してそれを身をもって学んだ。

手紙に名前は書いたし、相手側から来てくれると嬉しいなと思いながら大広間に入った。

＿＿＿＿

その日の午後、私は手紙のことなんて忘れて校庭の木の下にいた。

ハーマイオニーへの手紙になんて書こうかな、なんて呑気に考えていると隣に誰かがさっと座る。

「今日は1人か」

ドラコだ。こんな所でどうしたんだろうと思いながらも話しかけられた言葉に返す。

『それはドラコも』

いつもはだいたい…確か2.3人ぐらい連れて歩いているから。私がそう言うと、ドラコは言葉を続ける。

「昨日、夜中にフクロウが来たんだ。てっきり僕宛てかと思ったんだけどね」

そう言って私が昨日ハーマイオニーに送ろうと思った手紙を私に差し出した。
私が戸惑っていると、ドラコは片眉を上げて僕が貰ってもいいのか？とわざとらしく煽った。

『まさか貴方のところに行ってると思わなかった。でもドラコで良かった』

私がそう言いながら軽く笑うと、ドラコはそっぽ向いた。
しばらくその状態だったので、何か気に触ること言ってしまったのかと心配になる。

『もしかして…ドラコ宛てじゃなくてショックだった？』

そう聞くとドラコはこちらをやっと振り向いて、なんでそうなる！と少しむきっとした。

「それに、手紙が欲しいなら自分で書く」

…確かに。
この間もドラコ自身が私に送ってきた。そう考えてあぁ…と1人で納得した。

そうやって考えていると、私ははっと思い出した。

『私、ドラコに魔法薬学のことで聞きたいことがあったのに忘れちゃったわ』

ドラコが''聞くといい''って言うからと私が言うとドラコはそういえば言ったな、と肩に着いたホコリを払いながら軽く答えた。

「今晩フクロウをおくればいいさ。特別に教えてやる」

そう言ってドラコは立って私に手を差しだしたので、その手を掴んで私も立ちあがる。

『ありがとう、私のフクロウは灰色のミミズク』

ドラコと違ってフクロウで驚かせないから、と言葉を続けるとドラコは眉間に皺を寄せて僕がフクロウなんかで驚くわけないだろうと言った。

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