my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ23)

今日:15 hit、昨日:18 hit、合計:287,256 hit

，ページ23

談話室につくと、どうやら私の事を話してたらしく呼ばれたみたい。そうやって就寝時間ぎりぎりまでみんなで話していた。

色んな人にあいさつしながら、ハンナとスーザンの3人で部屋に向かう。

部屋のドアを開けると、冷たい風が流れてくる。窓がまだ空いたままだったので先程閉め忘れたみたい。

私が急いで窓を閉めようとすると、ハンナが口を開いた。

「A、あなたのフクロウがまだ帰ってないわ」

カゴを見ると、開いたままだった。そういえば、今日はハーマイオニーのフクロウが手紙の返事を書いている間に帰ってしまって自分のフクロウに任せたんだった。

「それにしては遅すぎるんじゃないかしら。Aが談話室におりてきてから最低でも30分はたっているはずよ。」

続けてスーザンが言う。

『もしかしたら…迷ってるのかも』

いつもはハーマイオニーのフクロウに待ってもらって返事を送っているのだから、私のフクロウに任せるのは初めて。
しばらく考えていると、はっとした。

『私、行き先を言い忘れたわ』

手紙をくわえさせたまま、何も言わずに急いで部屋を出てしまったから、行き先が分からず迷っているのだろう。

「少し寒いけど、今日は窓を開けたまま寝ましょう。」

帰ってくるかもしれない、と言いながらスーザンが言った。12月なので、3人で服に服を重ねて厚着にして寝た。

＿＿＿＿

翌朝。寒さで目を覚まし、自分のカゴを見るとフクロウがしっかり戻っていた。

まだ2人は寝ているので静かに窓を締めに行く。

『手紙は届けられたのかな』

フクロウに小声で話しかけるが当然返ってくる訳もなく私があげたおやつを黙々と食べている。
きっと大丈夫だろう、と思い少し早いが身支度を始めた。

大広間までの道のりでハーマイオニーに会った。するとこちらに急いで駆け寄ってきた。

「A、昨日は何かあったの？」

そういって心配そうに聞くハーマイオニーに私の頭の中にははてなマークが浮かぶ。

『いいえ、なにもなかったわ』

すると、ハーマイオニーがおかしいわね、と考える素振りを見せた。

「貴方に手紙を送ったのだけれど、私のフクロウったらひとりで帰ってきちゃってそれから返事が来なかったからよ」

私はそれを聞いてえっ、と思わず呟いた。確かにハーマイオニーのフクロウはてがみをかいているときに帰ったけど私はそのあと自分のフクロウを飛ばしたからだ。

その事をハーマイオニーに伝えると私と同じく驚いた表情になった。

「朝、フクロウは手紙を持っていなかったの？」

，