世界で一番【あほの坂田】

世界で3 ページ4

A サイド

私と坂田は同じクラスにした。

坂田家の権力を使って。

クラスでも安心できないなんてほんと、疲れる。

さ「A！あんなあんな！センラがな！」

さっきからずっと、この人はこの調子だ。

友達の名前を出しては話題をかけてとどんどん話していく。

こいつは喋っていないと生きていけないのか。

ちなみにうらたは私の後ろの席にいる。

隣が坂田だ。

じっ、と観察するかのように見られるから気持ち悪い。

『うらた様、なにか？』

できるだけ、愛想よくほほえみかけると目をそらされた。

なんなんだ、こいつは。

さ「なになに！？うらさん！Aのこと気になるん！？！？」

う「は？ちげぇから。黙ってろ阿呆。」

ひーどーい！！(´・ω・｀)と言う坂田を無視して授業の準備を始める。

と、そのとき。

ピリッ、と肌になにかが張り詰めたような感覚がした。

後ろから。

バッ、と振り返って気配の方にナイフを投げる。

チリっ、とうらたの髪の毛が少し落ちた。

その後ろでナイフを受け止めているそいつはﾋｭ〜♪と口笛を吹いた。

し「嫌やわぁ、急に投げんといて？」

ニヤリ、と口角を上げて狂気に笑う彼はとてもこちら側には見えなかった。

そう、こいつ、月崎志麻はこちら側。

つまり、従者だ。

誰のかというと、、、。

せ「志麻くん、獲物を狩る目で坂田を見たらあかんって言っとるやろ?」

折原センラのだ。

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