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買収47 ページ3

A サイド

天使がついた場所は小さな村だった。

人間が住んでるんじゃなくて、賢者が住んでいる小さな村。

小さな子供は走り回って遊んでいて、大人はその様子を見つめていた。

天使はその様子を空から眺めているだけだった。

翼を閉じた天使は地面に着陸してその場に座った。

黒くなった天使の瞳はゆらゆらと揺れていて、何かを探しているみたいだった。

そんなとき、声が聞こえた。

「さかたって賢者を知ってるか」

"さかた"

その声に天使は首だけを向けた。

「まだ小さいのにほとんどの魔術を使えるらしい」

賢者さんってそんなにすごかったんだ。

「次の実験台はあいつでいいんじゃないか?」

その言葉に天使はピクッと反応した。

実験、?

話を詳しく聞くと、この村は小さな賢者を実験台にして無茶苦茶な合成術を行っているらしかった。

今まで失敗ばっかりだったがあいつなら成功するかもしれない、と話していた。
 
う「、、、さ、かた」

ポソッ、と言った天使は手から火を出した。

う「جلنا」

天使がそういった瞬間、村は炎に包まれ叫び声が聞こえてきた。

戦争のときと、同じ。

う「、、、俺も、同じじゃん」

そう言った天使はバサッと翼を広げてさかたという賢者を回収した。

さ「だ、だれ、おかあさ、おとうさ、おにいちゃ、や、やだ、離せっ」

抵抗する賢者の頭を鷲掴みにした天使はまた呪文を唱えた。

う「、、、بھول جاؤ」

そう言うと賢者はすやぁ、と眠りついてしまった。

う「どうせなるなら、もっと最低なやつになろう」

そう言って天使は嘲笑(わら)った。

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quera - すごくおもしろく、続きが気になるので、戻ってきてください!! (2023年4月7日 20時) (レス) @page27 id: 1bc63f0a03 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - えぇ、まじか、、、、これ面白くないですか!? (2023年2月3日 20時) (レス) @page27 id: b5892e5fef (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2022年2月28日 14時) (レス) @page28 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 続き待ってます!いつだって私達読者は応援しています! (2021年7月31日 3時) (レス) id: 85272682ce (このIDを非表示/違反報告)
夢女子S氏(プロフ) - 更新、まってます (2021年7月22日 13時) (レス) id: 59c0caef7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とぁ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=5ee9fa7f2a7bd06bef7dcb77652f9a37...  
作成日時:2020年10月24日 11時

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