人間買収２【浦.島.坂.田.船.】

買収46 ページ2

A サイド

う「志麻くんｯｯ！！！」

手を伸ばした天使は必死に翼を羽ばたかせた。

し「馬鹿！！！こっちきてんじゃねぇ！！」

相手の攻撃を避けながら言ったゾンビは天使を突き飛ばした。

う「まっ！、、て、、、、？」

ﾋﾞｼｬｯ、と音がなって私は息を呑む。

し『首が飛んだのは死んだときぶりや』

ゾンビはそう言っていた。

う「あ、あぁ、、」

ゾンビの首は私の足元にゴロッと転がってきて、目に光はなかった。

う「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」

頭を抱えた天使はゾンビの首をはねた敵の腕を切り落とした。

そこからは酷かった。

天使は千切っては投げ、千切っては投げを繰り返して笑っていた。

すべてが終わったときは天使の真っ白な翼は赤く染まっていて、

天使にはとても見えなかった。

う「、、、ははっ」

ピキッ

また、ヒビが入ったような音が聞こえて場面が変わる。

目の前には半分翼が黒くなっている天使がいた。

腕にはゾンビを抱えていて首は縫いつけられていた。

う「、、、。」

空を駆ける天使の目は虚無を見つめていて、光はなかった。

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