【進撃の巨人】薬 (ページ3)

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ｽﾄｰﾘｰ2. ページ3

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｢今、集金から帰った。｣

胸元の翼の刺繍を門前にいる兵士に見せると、
小包を握りしめ覚悟をして入る。
バレないように最善を尽くして。

集金とは調査兵団団員が納めなければならない金。

此処から王都まで金を払いに行く。
特に集めると言う訳では無いが集金と言う名が付いた。この集金は、

月五回に振り分けられる。

妥当な値段な為調査兵団団員でさえも文句や垂れごとを言う奴はいないらしい。

今日がその当たり日である。

この小包を、持って運ぶには絶好のチャンスであると毎度毎度父に言われる。
私にとっては苦痛で仕方ないのだが…。

これも止むを得ない。

調査兵団の中にある食堂の倉庫。
そこから三角巾を取り出し口に装着すると顔はほぼ隠され誰か分からない。

警備も差程厳しくない為、

過去何回と試した私もバレないわけだ。
ただ唯一注意しなければならない人物が調査兵団最高責任者であるエルヴィン・スミス団長。

と言っても殆ど食堂に顔を出すことはなく

きっと部下が部屋まで運んでいるんじゃないのかと思う。

兵員が来る前にスープの量に合った弱性の粉薬を投入し、配布される飲み物にはすぐに溶け消える薬を入れる。

どれも弱性の為死なない。

けど、徐々に徐々にと身体を蝕んでゆき最終的には皆寝てる間にこの世から命が消える。
そんな･･･薬。

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