【進撃の巨人】薬 (ページ2)

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訓練兵団に成り約2年。

あと1年で卒業し、各々の望む組織へと所属しなければならない。勿論私は駐屯兵団。

座学も格闘術も立体機動も。
至って平凡である私が上位10位以内は不可能。
だからといって調査兵団に所属するには

足りない。

｢A！お前の父親が来ている。｣

｢･･･はい。｣

父が態々実家から遥か離れたここまで来るにはそれ相応の理由がある。それは単純過ぎる理由。

｢はい。｣

そう言い渡された物は小包に包装された薬。
薬は見た目は只の風邪薬に過ぎない。
極めて怪しくなく普通の物。

｢じゃあ頼むよ…。いつもの様に。｣

｢分かった。｣

私は今からこの薬を届けなければならない。
足りない。とほざいていた調査兵団の元へ。

バレたら首が飛ぶ。

予め用意して置いた調査兵団の兵服を持ち出し、父を送るという口実を作り身に纏い静かに馬に跨った。

｢行ってきます｣

父がここへ来る理由とは

『調査兵団抹殺』であると、昔母に言われた。
その時は只自分の身体に痣を付けたくないが為に必死に従った。

けど今は、もう消えたい。