【60】拍手 ページ10
A side
『ありがとうございました。』
縦花道を歩きメインステージにたどり着いた僕は
そこで歌い終わった。
僕は何故か心が締め付けられ目からは涙が零れる。
『うぅ…』
「何泣いてんだよwwww」
頑張れー！！と、女の子達の声が僕の心に届く。
「どうだった？初めての舞台は」
ぽんぽんと、背中を撫でられ
天月さんのマフラータオルを受け取る。
『汚れちゃう゛…絵が綺麗だからよごしたくない！』
ティッシュを取りに走ると
「くくっww 真面目だなおいwww」
と声が聞こえてくる。
まふさんからポケットティッシュを受け取り
ステージに戻ると拍手が僕を包んだ
『あー…すっごい楽しいです』
「小さい頃からの夢だったんだっけ」
『そうですそうです。途中から僕の声で笑顔になってくれている人や、泣いている子がいて、
「僕が泣いたらだめだろ」って思いで最後まで歌いました』
「イケメンかよほんとに」
少し前まで何も出来なかった。人を笑顔にすることすら出来なかったのに
一歩を踏み出せば何か起きるのだと。
「では、今回のライブのコンセプトの物語へと戻りたいと思います！ありがとうピース」
『ありがとうございました！！』
僕のステージが終わり袖に捌ける。
そしてライブはまた、物語へと戻っていった。
「お疲れ様。途中から見させてもらったよ」
「A〜！！凄かったで！！ほんま！！」
「将暉の弟もすごいな〜。お疲れ様！」
「生であれはすごいて！！タピオカ行かへん？」
「涙止まんないんだけど」
「まふが泣いてどうするんだよ」
「よう頑張ったなぁ、お利口さんや」
「センラはお父さんかなにか？」
「頑張った！」
舞台袖には大好きな先輩達がいて
初めてのライブを終えた疲れなんて忘れてしまうほど、僕は嬉しかった。
｢振り、かっこよかったよ｣
そう言われ振り向くと黒ずくめのおとｋ(((
高身長で、かっこいい人達がいた。
ガタイも良くて、でも細くて。
「芝健！！怖がってる！！」
『ちがいます！芝健さん…ですよね？アナタシアの…！』
「え、知ってるの…？」
『憧れの人の一人です』と、頬を掻きながらいえば「嬉しいな…」と芝健さんは微笑む。
『めろちんさんも勿論好きですよ！！』
「Aくん、めろちんなんかほっときなさい」
「しばけん〜？」
この後は打ち上げらしい、
なんか、更に楽しみ。
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雨音(プロフ) - 柊さん» ありがとうございます！がんばります！！ (2020年2月22日 22時) (
レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - とっても面白いです！応援してます！ (2020年2月22日 19時) (レス) id: 6c7d5f5114 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - らんさん» 運命ですね。 (2020年2月9日 21時) (レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 私の学校に 加藤 晴也 って名前の人いる！ (2020年2月9日 18時) (レス) id: 665c5b97f1 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 蒔さん» ご拝読ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年1月21日 14時) (レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 x他1人 | 作成日時：2019年12月27日 16時
