【55】後輩 ページ5
天月side
豊洲公演が終わって一週間。
会議をして、時間が十時を過ぎて遅くなってしまい、急遽Aを泊まらすことにした。
ちらっと見ると、猫たちがAに集まり擦り寄っている。
『よしよし。お前らはオレンジと仲良くなれるかなぁ〜』
どうやら、Aは人間だけでなく動物にも好かれるらしい。微笑ましい光景を見届けて
「休憩時間、俺作業室にいるから何かあったら呼んでね」
と、僕は一度作業室に篭った。
_________
「A〜お待たせ〜...って、寝てる...」
作業室から出てきてAに声をかけると、そこにはソファーに寝転び、心地よさそうに寝てながら猫たちに囲まれている姿。
起こすのも罪悪感があるけれど、起きてもらわないとまだ困るんだよな...
そう言えば...と思い、Aの袖を少しめくる。
すると、
よかった
少しでも、Aの心の支えになったのかもしれない。Souくんも学校に居るし、何かあっても大丈夫。だと、思いたい。
捲った袖を元に戻し、ぽんぽんと、肩をたたく。
「起きろー、まだ会議あるぞー」
『ん...ぁおはよ、うです』
少し可愛いな、と思いながらもAのペットボトルを手渡す
「絵、本当に良いよ。ありがとうね」
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A side
「あ゛ー!おわったぁぁあ」
「お疲れ様でした笑」
『お疲れ様です。夜ご飯、どうしましょう』
スタッフさんたちが帰ったあとも色々な会議をして、気づけば23時42分。
そういや、食ってなかったと思うと急に腹がすくもので
腹の虫が音を立てた。天月さんは「はらへったぁぁあ」と消沈している。
...そうだ、明日は祝日で学校も無いし...
『冷蔵庫見てもいいですか?』
「どうぞー」
冷蔵庫を見ると見事になんもない。
『24時間スーパー、ありましたっけ』
飯、作るか。
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雨音(プロフ) - 柊さん» ありがとうございます!がんばります!! (2020年2月22日 22時) (レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - とっても面白いです!応援してます! (2020年2月22日 19時) (レス) id: 6c7d5f5114 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - らんさん» 運命ですね。 (2020年2月9日 21時) (レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 私の学校に 加藤 晴也 って名前の人いる! (2020年2月9日 18時) (レス) id: 665c5b97f1 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 蒔さん» ご拝読ありがとうございます!頑張ります!! (2020年1月21日 14時) (レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨音 x他1人 | 作成日時:2019年12月27日 16時