Painful love

. ゴリラ ページ17

. ( チネンside )








MV撮影が思ったより早く終わり
圭人とご飯に行くことになった
涼介も誘おうと思ったんだけど 彼女からお呼び出し

路地裏にある隠れ家的な居酒屋に連れてきてくれた

知 「 いいね こういうお店 」

そう言うと

岡 「 でしょ 、ちいちゃんこういうお店好きだと思ったんだあ 」

なんて笑いながら言ってくる

圭人と過ごす時間は落ち着く
時間がゆっくり流れてるみたいで
凄く楽しい

岡 「 で 、山ちゃんとはどう？ この間ふたりで朝まで居たんでしょー？ 」

なんてニヤニヤ気持ち悪い顔で見てくる


知 「 気持ち悪い ニヤニヤしてるの 。
どうもこうも 普通にその日もゲームして
お昼食べてって感じだし なにも変わらないよ 」

岡 「 気持ち悪いとか言わないでよお …
へえーそうなんだ ちぃはいつまで言わないつもり？ 」

知 「 え？ 」

急に聞かれて焦った
死ぬまで言わないつもりではないし
いつかは言おうとは思ってる

好きになって少し経った時は いつか笑い話にして
昔好きだったんだよ〜くらいで言えたらいいな何て
思ってた 。まさかこんなにずっと好きなんて思ってなかったから 。

知 「 いつかは伝えるよ … けど振られるのは確定だし ちょっとだけまだ心の準備ができてない 」


岡 「 そっかあ 、でもねちぃ 、ちぃと山ちゃんに限って 想いを伝えたくらいで 関係崩れないと思うよ？
それくらいの絆があるって俺は思ってる！！ 」


なんて根拠の無いことを言う
けど 何故か誇らしげにいうその姿は面白くて
ゴリラって言われる理由が分かる

僕が笑ってると 「 もう！なんで笑うの！俺いいこと言ったよ！？ 」なんて自分で言ってくる

「 はいはい 」なんて流して

やっぱり ゴリラといる時間は楽しい


そして 何故かそのゴリラの言葉で
勇気づけられた 。







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