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優しい猫が私の足元で囁いた。
『この先真っ暗だよ、道も見えないよ。
それでも進むの?』
「うん。それでも進むよ。
私の好きな人が、待ってるから」
暗闇に微かに浮かぶ光を目指して歩き出す。
「あれ……夢?」
目を開けたことでそれが夢だとわかる。
いつの間にか家に帰ったのかと思ったけれど
辺りを見渡すと、見慣れた私の部屋ではなかった。
そして枕元に犬がいる。犬がすやすやと寝ていた。
夢では猫だったけど起きたら犬がいるなんて。
私まだ夢見てんのかな。
身体を起こしてみると手に何か触れた。
赤い髪の毛。
「思い出した。電車で席替わってくれた人。
また…助けて貰っちゃった」
犬と同じようにすやすやと寝息を立てるその人は、何故かとても愛しく感じた。
この幸福感で満たされるような愛しさはなんでだろうと不思議に思いながら、綺麗な赤い髪をすいていると
「う…ん……あ、おはよ。良かった目が覚めて」
私の手を頭に乗せたまま顔を上げたその人は笑顔を見せてくれた。優しい笑顔に少し安心感を覚える。
「おはようございます。
あの。電車の時といい、今回といい…ありがとうございました。二度も助けて貰っちゃって」
「ううん、俺がしたいと思ってしただけだから大丈夫。
気にしないで?」
あれ…?さっきも思ったけどやっぱりこの声、聞き覚えがある。電車のときはお腹が痛いことに意識がいってて分からなかった。
もしかして。
もしかすると…?
┈┈┈┈┈┈┈┈
夢の内容は莉犬くんの『Now or Never』を意識しました( ´ ꒳ ` )
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ユメタン - めっっちゃ、面白かったです (2022年4月24日 22時) (レス) @page43 id: 456e981083 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよーん(プロフ) - 以前初めて読みまして、また読みたくなって一気読みしました!日菜さん、どうかこのコメントを見ていましたら作品を完結させて欲しいです!この作品大好きなんです続きが読みたいです...。twitterもフォローさせて頂いてますが、学生活お忙しいと存じますが応援してます (2021年4月19日 17時) (レス) id: f513fe2fe5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 1番大好きな作品です!!!!!!更新楽しみにしてます!応援してます!Twitterの方もフォロー失礼いたしました!!!!語彙力ないんですけど、本当に好きですから!!!!! (2020年6月3日 0時) (レス) id: ec94b4e7e3 (このIDを非表示/違反報告)
まど(プロフ) - 日菜さんの莉犬くん愛がひしひしと伝わってくるお話だと思いました!青い鳥の方もフォローしてひっそりと見させて頂いていますが…本当に莉犬くんが好きなんだなぁって微笑ましく見ています!夢小説は苦手だったのに日菜様だけは好きです!応援してます更新待ってます! (2020年6月2日 23時) (レス) id: c5cc66b24a (このIDを非表示/違反報告)
れもん - スクランブルエッグだけでなく、パンケーキをブラックマターにするのも、れもん氏は得意です。(は?) (2020年5月23日 10時) (レス) id: cf66eac031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日菜 | 作成日時:2020年2月17日 16時