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「俺の友達にさ、今日一日めっちゃ空元気な奴がいるんだけど、どうしたらいつも通りに戻ってくれるんかなぁって思っとるんよ」
「えー……悩み相談とか苦手なんだけど」
「ええよ。Aの意見が聞きたいだけだから」
フェンスを背に、考える仕草をする。とはいえ僕はその友達と面識もないし、どんな奴なのかも知らない。そんな人間への励ましのアドバイスなど役に立つのだろうか。
「んー……全力で遊んで嫌なこと忘れさせてあげればいいんじゃないの？」
「遊ぶって例えば？」
「えー……」
それは人それぞれじゃないのだろうか。……自分で言っといてなんだが、嫌なことを忘れさせられるほど遊べるものって何だ。スポーツがよく聞くが、相手が運動をすることが苦手な人間だったら逆効果だろう。
「……僕だったら、そうだなぁ。……ゲームセンターとか？」
「ゲーセン？」
「そもそも僕そいつと面識ないから分からんけど、瑞希が行きたい所でいいんじゃないの？友達と遊ぶんなら、どこ行っても楽しめるやろ」
僕はそう思う、と言うと瑞希はなるほど、と顔を明るくした。……そういえば、瑞希が誰かと親しく話しているところなど見たことないような気がする。部活となれば別だが、そんな『友達が出来た』なんて話今まで一度も聞いたことがない。
なら瑞希の言う友達って――。
「――じゃ、ゲーセン行こっか！A！」
「…………え？」
「お前が今日一日空元気決め込むから俺がこんな恥ずかしい一芝居打ってやったの！ほら、さっさと行くぞ！」
居心地が悪そうにそそくさと帰る支度をする瑞希。後ろ姿だったが、ちらっと見えた耳は真っ赤だった。それに、悪いとは思っても思わず笑ってしまった。
「……いろいろあって悲しむのは分かるけどさ、そうやって自分に嘘ついてまで生活してほしくないよ。悲しいならちゃんと言って。……俺ら友達なんやろ？」
「……ん。ごめんって。もう大丈夫やから。――ありがと」
結局、僕の案通り、全力でゲーセンで遊んだ。言わずもがな僕の圧勝だった。
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眠井さん - みっくす13。さん» みっくす13。さんおはこんばんにちは！ありがとうございます！とても励みになります！失踪しないように気を付けたいと思います…(笑) (2020年5月19日 8時) (
レス) id: e5ab6b52a6 (このIDを非表示/違反報告)
みっくす13。 - (ｷｷｰｰｰｯｯ！！)おはこんばんにちは！みっくす13。と言う者です！この小説、面白いです！ゆっくりで良いのでこのまま続けてくれると幸いです！では、以上!(ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ…) (2020年5月19日 1時) (レス) id: ebaa9545e3 (このIDを非表示/違反報告)
眠井さん - くずをさん» ありがとうございます！自分の妄想を形にしているだけではありますが、皆様に評価されるような小説を書いていけるよう努力します！更新頑張ります！ (2020年2月29日 22時) (レス) id: 2b50fcc9a8 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 好きです！もっと評価されるべき！次の更新待ってます！ (2020年2月29日 11時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
眠井さん - チョコレートさん» ありがとうございます！！なるべく早く更新できるように頑張ります！！ (2020年2月19日 16時) (レス) id: 2b50fcc9a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠井さん | 作成日時：2020年1月25日 0時
