【文豪ストレイドッグス】1人の青年は探偵と出会う(弐)【男主】

Старый друг 10 ページ24

凛夜side


コナン・ドイルという人物は俺の旧友であり、相棒であるアイツ以外で心を許せる人物だ。推理馬鹿の英国紳士だが、名探偵の実力は本物である。


江戸川と同じで少しの証拠と証言だけで犯人が分かるくらいの高い頭脳を持っている。だが、唯一江戸川と違うのは犯人を逮捕しないところだ。


理由は自分が刑事ではなく探偵だから。犯人を探し出すのは探偵の仕事だが、捕まえるのは警察の仕事。



あまりにも凶悪犯だったり、『捕まえてくれ』という依頼があったら逮捕するようだ。しかし、『見つけてくれ』という依頼にしてしまったら見つけるだけで捕まえはしない。



まぁ、ドイルが現場に行く時はレストレード警部という警察官と一緒に行くから大半は逮捕されているようだが………。



犯人を見つけても、次の犯行が行われると知っていながらも犯人を見逃す姿は周りから見れば悪人だろう。逆に推理で犯人を突き止める姿は周りから見れば善人である。



ドイルは『善人でもなく悪人でもない人生』を歩んでいる。だからこそ、俺はドイルを気に入った。



若し、アイツよりもドイルの方が早く俺と会っていたら、俺は間違いなくドイルを相棒にしていただろうに__________。

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