20話 ページ23
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A side
あの後予鈴で教室に戻った私は、誰とも喋らずに席に着いた。
不安そうな顔をしたころんくんが近づいて来たけれど、先生が入ってきて話しかけられることはなかった。
そのあとも、話しかけられることはなくボーッとしていたら、帰りのHRも終わっていた。
友｢A、一緒に帰ろ！｣
笑顔で駆け寄ってくる友香ちゃんの笑顔が何だか見たくなかった。
『ごめん！今日は用事があるから一緒に帰れない。ホントにごめん!!』
自分のわがままで申し訳ないが、友香ちゃんには1人で帰ってもらった。
今日の私は変だ。
授業をサボっちゃうし、
さとみくんの前で泣いちゃうし、
友香ちゃんに嘘をついちゃったし…
『はぁ…』
何度目のため息だろうか…
ため息を着くと幸せが逃げるっていうけど、私の幸せなんてないだろう。
こ｢ねぇ、｣
『えっ…』
話しかけられたことに驚いて固まってしまった。
こ｢えっ？大丈夫？おーい!!｣
ころんくんは、固まっている私の席の前で肘をついて私の目の前で手をヒラヒラと動かしていた。
『えっと…どうしたの？』
こ｢どうしたのじゃないよ、もう教室閉めちゃうよ？｣
そう言ったころんくんの手には教室の鍵が握られていた。
『うん、ごめんね。』
こ｢いいからいいから。それよりさ、｣
そっぽを向いて鍵を指でクルクルと回しているころんくんが言った。
こ｢今日一緒に帰んない？｣
『え…えと、ごめんなさい!今日は用事があるからもう帰んないと!!』
また嘘をついてカバンを持ち帰ろうとした。
ﾊﾟｼｯ
左手首をころんくんに掴まれた。
こ｢ちょっと待ってよ！そこまででいいからさ！｣
深く切った手首の傷から血がにじみ、包帯が少し赤くなった。
『っ、ごめんなさい…!!』
ころんくんの手を振り払って教室を飛び出した。
あぁ、やっぱり今日の私は変だ。
なんで、涙が出ちゃうんだろう…
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K - おつころと書かれていますが正しくはころおつです…でもでも、めちゃめちゃ面白かったです♪ (2020年1月13日 23時) (
レス) id: 5f56a1975b (このIDを非表示/違反報告)
あーと - 最近、時間の合間に見てます！更新頑張ってください！絶対最終話まで見ます(ﾟ∀ﾟ) (2020年1月13日 21時) (レス) id: 86c077b51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餅月 | 作成日時：2019年12月28日 13時
