僕だけの秘密 ページ15
朝になったので布団をめくり、隣で気持ち良さそうに眠る彼に声をかける。
「イライさん、起きてください」
「…るさい」
そう言ってまた布団に潜り込んでしまう。
朝の彼は不機嫌だ。
普段の温厚な彼とはかけ離れている。
最初こそ戸惑っていたが、今となってはいつも通りの光景。
イライさんと付き合い始めて、もうすぐ1年が経とうとしている。
早いものだ。
いつになったらこの荘園から出られるのか。
…あぁでも、そうなると彼は僕から離れてしまうかもしれない。
それは嫌だ。
自分勝手なわがままだということは分かっているんだ。
でも、このまま二人でここに居たい。
…まだ彼を独占していたい。
この荘園で行われている恐ろしいゲームや自分の命なんかよりも、彼と一緒にいられることの方が大切だから。
この荘園にいる間だけでいい。
その間だけずっと僕のものでいてください。
「…どうした？」
イライさんがのそのそと布団から起き上がり、僕をぎゅっと抱きしめた。
「イ…ライさ…」
気付けば涙が頬をつたっていた。
イライさんは僕の涙を優しく拭う。
「弱ったなぁ…」
ああ、朝から泣いて困らせてしまった。
なんで涙なんて…。
「…どうして、にやけてるんですか？」
「君の泣き顔があまりにも可愛いから、つい」
イライさんの、まだ眠そうでふにゃりとした笑顔が朝日に照らされて眩しかった。
朝の不機嫌で無愛想な、でも少し幼いこの人は、他の皆さんには秘密です。
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踊り狂う雑魚(プロフ) - あ、そうなんですね！良かった〜 (2020年4月29日 20時) (
レス) id: 5e1aeed0ee (このIDを非表示/違反報告)
ぬこまき(プロフ) - 踊り狂う雑魚さん» 元気ですよ！最近はあつ森しかやってないから第五全然できなくて笑 (2020年4月29日 0時) (レス) id: a8d43ca4fd (このIDを非表示/違反報告)
踊り狂う雑魚(プロフ) - ぬこまきさん、お久しぶりです。最近第五人格してないようなので心配になっちゃいました。お元気ですか？ (2020年4月25日 9時) (レス) id: 5e1aeed0ee (このIDを非表示/違反報告)
ぬこまき(プロフ) - 踊り狂う雑魚さん» ありがとうございます、よかったです！ (2020年2月15日 15時) (レス) id: a8d43ca4fd (このIDを非表示/違反報告)
踊り狂う雑魚(プロフ) - 最高！こういうの好きです (2020年2月15日 9時) (レス) id: 5e1aeed0ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこまき。 | 作成日時：2019年6月25日 2時
