【第五人格】納棺師くんと占い師くん(続)

危機一髪 ページ14

走って、走って、走って


危なくなったら使い鳥に護らせ、板を当て、


やっとの思いでたどり着いたのは開いていない方のゲートだった。


あぁ、終わりか。


私の身体は切り裂かれ、悲鳴をあげる。


痛い。もう動けない。


目の前で気分良く鼻歌を響かせているのは、狂気に満ちた目をしたリッパー。


黒く大きな鎌を背負い、黒い服に身を包んだソレはまさに死神そのもの。


「残念でしたね、占い師」


その死神は、私の足をがっしりと掴み、地面を引きずる。

チェアに座らせると恍惚な笑みを浮かべる。


「あぁ、なんと無様で美しい！」


死神は高らかに笑う。
…意識が薄れてきた。


最期に思い浮かべたのは君だった。


素直じゃないし、感情表現も下手。


でも、時々甘えてくる君が…



「イライさん！」


「イソップくん…？」


「しっかりしてください！早く、走って！」



…あぁ、納棺してくれたのか、君が。


ありがとう、私はまだ生きられるようだね。


よかった、まだ君と一緒に過ごせる。


この荘園で君に出会えて良かった。


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久々の更新なのにイチャイチャしてない！！

ごめん！次はちゃんとイチャイチャさせます！

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