【Ｄグレ】罪を喰らう少女

第47夜 不思議の国のシンデレラ ページ47

真夜中の12時に魔法の溶けたシンデレラは

元の醜い姿に戻るというけれど、



甘い夢に目覚めた不思議の国のアリスは

果たしてどうなってしまうのでしょう？

、


、


、


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ある所に、可愛らしい双子の女の子がいました


女の子達は両親と共に幸せに暮らしていました



しかしある晩、真夜中の12時の事です。

ベッドに二人は眠っていましたが、

姉が激しい頭痛に襲われ、泣き叫び、

両親が驚いて寝室に飛び込んで来ました。




両親は酷く驚きました。

姉の額には黒い十字架の聖痕が連なっていて

窓が開いており、不気味な悪魔の化身の様な男

がニヤニヤと笑いながら立っていました。




初めまシテ、千年伯爵と申しマス♡



そこには「悪」そのものが立っていました。



喜ばしいお知らせを報せに来マシタ♡



うやうやしくお辞儀をする「悪」



このコはこの世に生を授かった日、
「ノア」として覚醒する事になりマス♡



お前にナラ、この意味がわかりマスよね♡




「悪」は母親を指さして言いました。



母親は洋服の裾を固く握り締めていました

姉は痛みに悶え、倒れてしまいました。




それいらい、父と母はある決心をして

娘達を部屋に閉じ込めました。



守るために。



しかし悲劇は大きく口を開けて

待っていました、とさ。


ーーー



パチパチと小さな拍手が起こった。


『すごくおかしなお話しだね、すごいねっ
ところでそれは何の童話なの？ドリーム』


金髪のエプロンドレスの少女が、
自分の肩にかけているチェシャ猫のカバンに
話しかける。


チェシャ猫のポシェットはニヤニヤと笑う。


「おいお〜い、わっかんねぇの〜ん？」


『うん、まったくわからないよ？』


「これは、『アリス』と『アリシア』の
悲劇の物語さ」



『ふぅ〜ん、いみわかんないのー。』




遠くから、灰色の肌の少女が来た。

髪はブルーベリー色でチクチクしてる女の子



ロード「派手にやったねぇ〜『アリスぅ』？」



金髪の少女には、返り血がこびりついていた。

少女はまったく気にしていない様子。




足元には148人の、人間だった物。



『きづいたらみーんな、死んじゃってたの』



ロード「そっかぁ、よしよし、帰ろ？？」


ロード「僕ら『家族』のところにぃ」




『うんっ、かえるっ！ 』



チェシャ猫はポツリと呟いた。



姉と妹の運命は捻じ曲がりましたとさ、

めでたしめでたし♪

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