【Ｄグレ】罪を喰らう少女

第42夜 ドリームチェーンソー ページ42

〜マリリアside〜



アレンの言う事が信じられなくて

勝手に走ってきてしまった。



マリ「信じられないんじゃなくて、
信じたくないだけだった………大馬鹿だわ………」


１人で廊下をトボトボと歩いていた。


いつまでもこうしてはいられない。



パパは死んだんだ。殺された。

あのアクマとかいう化物に……………。



マリ「もっと………いい子にしてればよかった」


今更ではある。なぜか涙は出てこない。


あの化物がまだ居るかもしれない。





私は不思議と、大聖堂の中に入っていった
神様にすがりつきたかったのかも。



顔をあげると、私は驚いて小さく悲鳴をあげた



マリ「なんでこんな所にいるのよ、？
誰なの？？まさかアンタも化物なの！？」






私の目の前には、
甘い金髪の10才にも満たない様な少女がいた。



童話の世界から出てきたようなエプロンドレス



白と黒のボーダーのストッキング



水色とピンク色の暗い瞳。



顔を見るとまるでアリシアの生き写しの様だった
ツインテールも同じ位置にしている。


しかし、１番奇妙で異様だったのは、



その少女が大きなチェーンソーを持っていた事

そして肩にかけているショルダーバッグだ。


斜めがけのバック。



そのバックは、チェシャ猫の顔の形だったが、

ニヤニヤと笑うカバンだったのだ。
生きている気味の悪いカバン。



『はじめまして、あたし【アリス】』


チェーンソーを片手にしたまま、
もう片方の手でスカートの裾をつまみ、
ペコリと丁寧にお辞儀する。


『あたしね、妹をさがしてるの』


チェシャ猫はニヤニヤ笑っている。
長いヒゲがぴんぴんしている。


『たいせつな妹なんだけど、みつからないの
どこにいるのか知ってる？』


マリリアは微動だにも出来ない。
少女から発せられるオーラが尋常じゃないのだ




『ねぇこたえてよっ……………ねぇ！！！！』


少女が叫ぶと、大聖堂の椅子がことごとく
後ろに吹っ飛んでいって、さらに窓まで割れた



マリ「ひっ…………ひぃ……………！！」




『ねぇ【ドリーム】。あいつ答えないよ？
ねぇひき裂いちゃってもいーい？
グッチャぐちゃにしてもいーい？』



ドリームと呼ばれたチェシャ猫は
ニヤリと口元をひきつらせ、笑った



ドリーム「にひっ、首殺っちゃって★」


次の瞬間、視界がゆらいで頭がごとりと落ちた


『アリシアに会いたい…………うー。』


少女は壊れた人形の様にふらふら歩き出した

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