【Ｄグレ】罪を喰らう少女

第38夜 混乱の最中 ページ38

地響きが起こってからリナリーは
急いでマリリアに屋敷を案内してもらっていた

危険なのは分かっているが、
他の３人を放っては置けない。

地響きがした、と思われる場所に向かっている



マリ「ねぇ、あんたはどう思う？」

マリリアがほんの少し息を切らしながら
聞いてきた。

今は走っているのだ。



突然の質問に、リナリーは焦った。
いきなりどうしたというのだろう。


リナ「ど、どう思うって何のこと？」


マリリアはちらりとこちらを向いた。



マリ「使用人が何人かいなくなった事よ。
馬鹿らしいと思うかもしれないけど、
私は人間がやった訳じゃないと思うの。」



リナリーはドキッとした。

本当の事をこの子に言ってもいいのか。
そもそも潜入の為に隠していたけど、
別に私もアリシアも使用人に成るために来た訳
じゃないんだし……………


アクマだなんて一般人が信じるのかしら？

私がエクソシストって言う事を、
隠さなきゃいけない訳でもないわよね……………



リナ「そうね、合ってるわ」


マリ「！？」


驚くのも無理はないよね



リナ「ごめんなさい、私達が今日来たのは
使用人になるためでも、男爵に用がある訳
でもなかったの。」



マリ「はぁ？どーゆう事なの？？」


答えようとしたら、廊下の前方から
レベル１のアクマが２体現れた。

こちらに弾丸を放とうとしている。


リナ「危ないわ！伏せて！！！」


マリリアは小さく悲鳴をあげながら、
急いで言われた通りに身をかがめた。


真っ赤で太く、大きな弾丸が頭をすれすれに
後ろへ飛んでいった。


飾ってあった花瓶も、粉々になった。

マリ「な、なによあの化け物っ！！
あんなのが屋敷にいたっていうの？？」


怯えた表情で頭を抱えていた。

リナリーは黒い靴(ダークブーツ)を発動させ素早くアクマを一体破壊した。


少し目を離した隙に、もう一体のアクマが
マリリアに向かって突進していた。



マリ「きゃああっ！！」



もう間に合わないという考えが頭をよぎったが

突進していたアクマを掴み潰した大きな手を

見た瞬間に安心した。



リナ「アレンくん！！」


アレン「よかった、二人とも無事でしたか。」


怯えたマリリアが顔をあげた。



マリ「…………助かったの……？？
一体あれはなんなの？あんた達は？」



アレン「あれは、アクマ、と言います。
殺人兵器と言うべきでしょうかね。
僕たちはそれを破壊するために存在する、
エクソシストです。」

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