【Ｄグレ】罪を喰らう少女

第32夜 ちぎれちゃっても ページ32

それでもっ……………頭がクラクラするぅ〜」


ここ、ドコ？

暗くて、しめっぽくて、広い空間。



ふと、自分の身体に違和感。


「あれぇ……………お洋服はぁ？？」


自分は天井から固いロープで吊られていて、


上下の下着しか装着していない、
という事だった。


柄？ピンクに黒のレース＋リボンだよ？



２メートル位下に、洋服やストッキング
人形の姿のミミが落ちていた。



「だんだんわかってきたぁ………あのホクロ女
私の事を眠らせて、閉じ込めたんだね♪」



「なめやがって。」



周りを見回すと、たくさんの使用人の死体


気分が悪い。みたくない。


目を固く閉じた。



思い出さないように、
考えないようにした。



両腕がキツくロープで縛られている。
このままじゃ出れない。



「ミミにさえ触れれば発動出来るのに〜………」



アリシアのイノセンスは直接触れないと
発動する事が出来ない。


しかし、ぬいぐるみの状態の時に
引き裂かれようが燃やされようが、
そのカスに触れさえすれば発動出来る。

ということだ。



とりあえず身体を前後に揺らしてみる。
だんだんと勢いをつけてきた。

そろそろ壁に顔をぶつけそうな勢いだ。


「むぅ〜〜…………えーいっ！」


壁を蹴って、天井のシャンデリアの根元の
ロープを足の指で掴んだ。


「かったぁーい、無理っぽいなぁ」


痛いからやーめたっ。←



「ロープは無理だからぁなー」


んー


「じゃあシャンデリアごとぶっ壊そう♪」


それがいい！うん。名案だよね♪



シャンデリアに向かって勢いをつけて、
両足で交差させながら挟み込む。


んで、一気に体重をかけて……………



「落とすっ！！」



シャンデリアの留め金が外れた。

留め金に巻き付いていた固いロープも関係ない


シャンデリアごと私は床に落下していく。


この体勢のまま落ちたら、どうなるのかなぁ



「少しくらい足がちぎれちゃってもいいや♪」




アクマをぶっ壊せるままなら、

身体がどうなろうとも別にいいの。



ボスｯ



あれれ？痛くない。

というか、床じゃないっぽい？？



「アホかお前。ちぎれて平気な訳ねぇだろ」



誰の声？？



私は上を見上げた。

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