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第31夜 赤の絨毯 ページ31

〜リナリーside〜

マリ「んもーうっ!!あのチビ女はどこに
行ったのよ!?信じられない!!」


マリリアは地団駄を踏みながら、
鋭くリナリーを睨みつけた。

あんたは逃げないわよね

という意味のこもった視線。



リナ「ゴメンなさい、あの子は悪い子じゃ
ないから許してあげて」


マリリアに優しく微笑みかけると、
またしてもふんっ、と鼻を鳴らしてそっぽを
向いてしまった。


私の周りには素直じゃない子が多いな………汗



マリ「…………私の周りに同年代の奴が
来たことなんて何年ぶりかしらね。」


私は驚いた表情で、そっぽを向いたままの
マリリアさんを見つめ返した。



リナ「あなたは、家から出ていないの?」


マリ「外になんか行ったって……うざい奴ら
が群れているだげじゃないの。」



マリ「あたしは、あたしの事を知りもしない
のに無駄に媚びてくる奴は嫌いなのよ。
だから召使いの数もなるべく少なくしてる。」



マリ「なのに………突然いなくなって消えたり
意味わかんないわ。むかつく。」



この子は、ほんの少し人と関わるのが苦手な
だけなんだな


リナリーはそう思った。



リナ「もしかして貴方、本当はアリシアと
仲良くしたかったんじゃないの?」


マリリアは一瞬肩をビクりと震わせた。




マリ「……………………………知らないわよ。」



「違う」とは言わないのね。

リナリーは笑顔になって呟いた。



ズンッ!!!



屋敷がぐらりと揺らいで、
大きな地響きを起こした。



リナ「もしかしてアクマ?!」



_____________________



アレンは一人で大きな屋敷の中を歩いていた。


……………というか迷っていた。



アレン「男爵といた筈なのに、なぜこんな所にいるんでしょうか……………汗」


明かりが付いていなくて、薄暗い。
高級な赤色の絨毯が不気味な色に見えた。


とりあえず屋敷の召使いを見て
アクマかどうか調べようとしたが、
何故かメイドの一人も見つからなかった。



アレン「なんだかおかしい…………人がいない」


静かな廊下を歩いていると、
足元に紺色のスーツが落ちていた。


そのしたには赤い絨毯、よりさらに赤黒い床

つまり大量の血の跡。



アレン「くそっ、これは男爵のスーツだ!!」



長い廊下にはまばらな血痕が続いていた。
僕は迷わずに走っていった。

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姫苺十きいちご(プロフ) - 月の猫さん» 夢主がぶりっ子口調のように見えることはお話の中でぶりっ子ではないと注意したと思います。こればかりは幼い頃に壊れて狂ったまま成長できていないという設定なのでゆずりません。直したくありません。 (2015年5月3日 5時) (レス) id: 8628a4c427 (このIDを非表示/違反報告)
姫苺十きいちご(プロフ) - 月の猫さん» 人嫌いは健在ですが神田と出会ったことで毒は吐くもののなんとなく人間と触れ合うことができるようになってる設定です。あと、エクソシストは特別です。人間とは違う物と思っています。 (2015年5月3日 5時) (レス) id: 8628a4c427 (このIDを非表示/違反報告)
月の猫 - でも、お話は悪く有りません!シリアスな感じで面白いです(^^) (2015年5月3日 2時) (レス) id: c684b581de (このIDを非表示/違反報告)
月の猫 - すみませんが主人公ちゃんは 人とアクマが嫌い何ですよね? なのに、人と結構接触してる気がします後、喋り方が個人的にはぶりっこ 口調になってきてる気がします本当にすみません(>_<)がそこら辺を直した方が良いと思います 本当にごめんなさい(T_T) (2015年5月3日 2時) (レス) id: c684b581de (このIDを非表示/違反報告)
姫苺?きいちご(プロフ) - 詩音×睡蓮さん» いえいえそんな!文章力なんてないですよ!?中二病まじりなだけです( ̄▽ ̄;)! (2014年12月8日 17時) (レス) id: 8628a4c427 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:姫苺*きいちご | 作者ホームページ:無いです……(笑)  
作成日時:2014年7月29日 18時

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