〜番外編〜 バレンタイン ページ25
貴方side
『バレンタインねぇ…』
バレンタインが終わる約一時間前、俺は学園の屋上で溜息をつくように言う。
『バレンタインは予定開けるって言ってたくせに…』
俺は包装された袋に入っているマカロンを星空に翳(ｶｻﾞ)しながらそう呟いた。
渡す相手である零は、雑誌の取材があり出かけてしまっていた。
『こんなマカロン渡されても嬉しくはねぇか…よし…捨てて…』
捨ててしまおう。そんな言葉はマカロンが手元から離れ紡ぐことができなかった。
零「捨てんでくれんかのぉ？」
『お、零。お疲れ〜』
俺はケロッとした顔で笑ってみせる。
零「こういうのは、気持ちが嬉しいんじゃぞ？」
『ごめんって、んで？終わったのか』
零「否。終わらせてきた。皆は打ち上げにいったぞい」
『行かなくて良かったのかよ』
零「打ち上げより大切なのは彼女じゃ」
零は俺…いや私の顎を掴み目線を合わせる。
零「マカロンの意味知っておるのか？」
『勿論。ちゃんとみんなのとは別にした。』
零「これを貰うのが一番ではないのが残念じゃが…まぁ、本命は我輩だけだと知っておるから別に何とも思わんよ」
『こんな野良猫を躾けられるのは魔王様だけだもんな』
零「くくっ…そうじゃのぉ」
『Happy Valentine 零』
零「A…愛しておるよ」
『私も』
私達は１２時を告げる鐘とともに重なった。
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水蓮(プロフ) - ミラさん» ミラ様！コメントありがとうございます！返すのが遅くなって申し訳ございません！！温かいお言葉ありがとうございます！！これからも精進して参ります！ (2020年2月13日 11時) (
レス) id: f2f1530c9f (このIDを非表示/違反報告)
ミラ - この小説面白くて大好きです！更新頑張ってください！ (2020年1月29日 4時) (レス) id: b8fc8df598 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガラスの水蓮 | 作成日時：2019年9月17日 7時
