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3話 ページ3



gr「A、起きてるかまだ」

「起きてますよ」

ノック音の次のカウントで開けてきた総統
意味が無いじゃない。とは首が飛ぶから言えないが

gr「もう夜だ。仕事は明日に回してもいいんだぞ?」
gr「任務も近日あるだろ」

「そう、ですね。そうさせていただきます」

gr「…」

「…如何なさいましたか?」


《私を連れてきた》総統閣下は、
毎日遅くなるとこの部屋に来る。
トントンさんもしてるのに…

命令なので大人しく従いつつ、寝る準備を
すれば彼はいつの間にか消えている。
この生活はスパイが終わる時まで続くのか?

「…」


───
廊下

gr「…A」

あぁ、貴方は覚えていないだろうな。

幼少期の記憶はない、と答えた貴方のことだ

《私のこと》も忘れたのだろう。

なんて罪な人だ。ここまで私を狂わせておいて

今更忘れられたと、言われても。

gr「…逃がすわけがないんだよなぁ?」


───
食堂

「……」


我々国の食堂は、一種の協会のような
装飾が施されている。

張り巡らされれたステンドグラスの中で
みつめる女神様。許してくれないよね


ht「…あ、Aさん。おはよう」
「おはようございます、ひとらんさん」

ht「相変わらず、朝早いね。」
「ひとらんさんこそ、おはやいですね」


ひとらんらんさん。

手先に何時もの手袋をしておらず、
どこか汗ばっているので早朝から
農作業をしていたのかな。すごいな


ht「Aさん、毎日何食べてのる?」
ht「よく冷凍庫に何か入れてるけど」

「…」

「鶏肉とさつまいもを食べています」

ht「うわ、ストイックだね。」
ht「それなら魚は?」

「…あまり魚は食べませんね」

ひとらんさんの観察力は、私より
遥かに上回っている。ほかの幹部と
同様に相手したらバレる


ht「…ふーん、我々国は魚も有名なのに」
「今度から魚も食べるようにしますね。」
ht「そーして。栄養が偏る」

「はい」

ht「んじゃ、俺は用済んだからまた寝るよ。おやすみ」
「おやすみなさい」

「…」

最後の方は不機嫌だった。
我々国なのに魚を食べてないから?…いや

《疑ってるのか》

「…」

こんなに疑われるのは目に見えていた。
別に幹部でなもない私がこんな国の
スパイだなんて…結果は分かってるでしょ

「…はぁ」


───

ひとらん
…疑ってる。だがその前に不健康な生活を続けてること自体に嫌がってる

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年1月30日 22時

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