54話 ページ5
【医務室】
「…ｯ………」
全身の痛みにまぶたを開く
そこには、見慣れた天井ではなく
微かに薬品の匂いがする場所だった
「？…」
誰かの話し声が聞こえる
カーテンで仕切られた向こう側を覗くと
ロボロ様と、しんぺい神様がなにやら話されている
寝起きのせいなのか、うまく
機能しない耳に焦れったさを感じながら
彼らの会話を見守る
rbr「ほんまやって、…ゾムがAのぬいぐるみをビリビリにして、」
rbr「それにキレた、Aが、…ゾムの頬に平手打ちしたんよ」
sn「……そっか」
sn「…ゾムは？」
rbr「今は、シャオロンとショッピくん達で部屋に閉じ込めとる」
rbr「暫くは出させないつもり」
sn「わかった。」
sn「ん、起きたん？」
私の気配に気づいたのだろうか
しんぺい神様は
キィと椅子を回し
私の寝ているベットまで
カツカツと音を鳴らしてきた
生唾を飲む
彼の顔の布はおでこ辺りから垂れてあり
表情は伺えなかった
sn「…大丈夫？…」
若干声が震えているのに
疑問を抱きながらも大丈夫だと返答する
彼は、白衣は着ているどころか
ゴム手袋も装着したままで
数刻前に何かあったんだなと察する
sn「…痛いとこは、ない？」
「ありません」
rbr「……」
sn「なら、ええよ」
全身が痛いが、そんなことを言えるほど
私の口は固くない
彼もそれに気づいたらしくそれ以上
問い詰めることはしなかった
珍しく顔を晒しているロボロさんの
悲しそうな
悔しそうなあの瞳が
頭から離れられなかった
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花粉で○んでる人 - 無能という仮面は彼女にとって必要で、彼らにとっては彼女には不必要なのでしょう。 (2023年2月11日 9時) (
レス) @page23 id: 4e91283124 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - 76話のロボロ様。下卑じゃなくて、卑下って言いたかったのかな…。 (2022年7月13日 8時) (レス) @page27 id: aa27c45444 (このIDを非表示/違反報告)
みどり(プロフ) - 84話での 、 無能が無用になっています 。 マンちゃんが 好きになってくれた ？ と聞いている所らへんの … 。 初コメでのご指摘失礼します 。 (2022年6月29日 14時) (レス) @page35 id: 23507c8bf2 (このIDを非表示/違反報告)
あちき(プロフ) - ういさん» ありがとうございます😭✨ハンカチどうぞ(ｽｽｯ (2022年6月12日 1時) (レス) id: 2333384c06 (このIDを非表示/違反報告)
うい - ぬいぐるみ出てくるたびぼろ泣きしてます好きです (2022年6月11日 23時) (レス) @page32 id: 04389b3199 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちき
| 作者ホームページ：http://33550619
作成日時：2022年4月26日 19時
