転入生と従妹 ページ5
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カップ麺を食べた後、そう言えば、と従妹はちょこんと正座になった。可愛い。
「Aちゃん、普通科から別の学科に転入したそうですね？」
「あ、うん。まぁ私は数合わせっつ〜か、保険みたいなもんらしいけど……どこで聞いたのそれ」
「『先生のひと』からです」
……へぇ、そっか。
お父さんにも連絡行ってたんだ。
「あの人、元気してる？」
「元気過ぎてむしろ困ってるかな……。一週間前なんか何を思ったか、おもむろに水銀入りのフラスコを片手に持ったまま、所長に賃上げ交渉を仕掛けてて」
「あ、うん、分かったからそれ以上は良いわ」
「え？ 良いの？ 面白……もとい、恐ろしいのはこれからなんだけど」
「だから良いって言ってんの！」
相変わらずロクでもない事しかしてないな、あの親父……。
「まぁ、元気なら良いけどさ。あ、でも、仮にもしアレが警察沙汰になっても、連絡しないで良いからね。私の中で星にするから」
「星かぁ。使い古された比喩表現だけど、ロマンチックだね……☆」
「そんなこと褒められてもね……。つ〜か、るりちゃんはどうなの？ こっち戻って来たってことは『休暇』か何か？」
うちの従妹は、その明晰な頭脳を買われ、現在は某国の重要な研究施設に身を置いている。
1年の殆どをその研究施設で過ごしているるりちゃんだが、たまに前触れなくフラ〜っとこちらに戻ってくる時がある。
そういう時は大体、あちらの研究施設の人にも何も知らせないままやって来るので、後付けで『休暇』という形にして貰っているのだ。
まさしく『天才』と言うか、そうで無ければ許されないレベルの社会不適合者っぷりである。
今は許して貰ってるとしても、その内これが原因で虐められたり冷遇されたりしないかしら。割と真面目に心配だ。
「うん、まぁ、今回も結果的にはそうなるかと思うけどね？」
……そんな私の心配もつゆ知らず、しれっとそんな事を言う従妹であった。
こ、この野郎……。
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姫結(プロフ) - あーりすさん» 有り難う御座います。仕事が多忙なのもあり、月1回更新出来ればいいかな……ぐらいの気持ちでダラダラ書いてますので、それでも大丈夫でしたら、これからも気長にお付き合い下さい。よろしくお願いします。 (2018年5月16日 18時) (
レス) id: 11e7a2152f (このIDを非表示/違反報告)
あーりす(プロフ) - え、なんで今まで赤星になってなかったのってくらい面白いです！！この小説見つけられてよかった！！更新FIGHTです、頑張ってください！ (2018年5月16日 18時) (レス) id: ab6d254405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫結 | 作成日時：2018年1月17日 17時
