転入生と放課後・2 ページ39
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「実は、俺の母と不陶さんのお父さん、生き別れの姉弟なんだそうで。
長い間音信不通だったらしくて、その存在自体、夢ノ咲に入学してから知ったんですけどね？」
「更に言うなら、互いに初めて面識持ったのは去年の春よ。
私が委員会の書類届けに来て、生徒会室分かんなくて迷子になってたとこに、コイツが声掛けてくれたのが最初」
当時、送られてきた写真で、互いにいとこ達の顔は知っていたので、あの時は2人揃って驚いたものだ。
学科が違うとは言え、まさか同じ高校の生徒で、しかも同級生だったなんてね。
「で、私のが誕生日先だったから、今じゃ姉貴と弟分みたいな感じ。つむぎが嫌なら逆でもいいけどね？」
「ふふ、とんでもないです。俺、年下の子の面倒なら昔からよく見てましたけど、逆に面倒見られるのも新鮮で楽しいですし♪」
「そ。だったら良いけど。……で、何の用？」
本題を促すと、ああそうでした、とつむぎが手を打った。
相変わらずポヤポヤしてんな。ホントに私やお父さんと同じ血が流れてんのコイツ？
「今日うちのクラスにやって来た、転校生の人についてなんですけど……」
「あ、うん、知ってる知ってる。私も朝に会ったから」
「えっ、そうだったんですか？ じゃあまさか来るの知ってたとか！？」
「知んないわよ、サプライズとかぬかしてたし。あの人がどうしたの？ また何かやらかしてた？」
隣で、何も知らない守沢が、『また』……？ と首を傾げているのが見えたが、それは今は放置。
「いや、やらかしたと言うか、現在進行形でやらかし続けていると言うか……」
と、溜め息をつくつむぎの後ろから聞こえてきたのは、
「――ふっははははは！！ どうした貴様ら、逃げるな逃げるな！！ 私の施しが要らんのか！？ あァ！？ だったら強制的に施すぞ！？」
「う、うわあああ！！ アイツもう来やがった！！」
「嘘だろ！？ あのバリケードもう抜けて来たのかよコイツ……！」
「止めろぉ！！ こっち来んな！！ あとその手のフラスコは何だ……！！」
バタバタと廊下を走り回る足音、悲鳴、ついさっきも聞いた高笑い。
あまりの惨状に思わず顔を覆った。何してんのあの人……。
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姫結(プロフ) - あーりすさん» 有り難う御座います。仕事が多忙なのもあり、月1回更新出来ればいいかな……ぐらいの気持ちでダラダラ書いてますので、それでも大丈夫でしたら、これからも気長にお付き合い下さい。よろしくお願いします。 (2018年5月16日 18時) (
レス) id: 11e7a2152f (このIDを非表示/違反報告)
あーりす(プロフ) - え、なんで今まで赤星になってなかったのってくらい面白いです！！この小説見つけられてよかった！！更新FIGHTです、頑張ってください！ (2018年5月16日 18時) (レス) id: ab6d254405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫結 | 作成日時：2018年1月17日 17時
