毎日君日記 (ページ4)

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「あー暑い、

どこだー猫ちゃん」

久しぶりの依頼で来たのは迷子の猫探し

この炎天下の中ではかなりキツい仕事だ。

「さっさと現れて帰らせてくれー」

依頼主から借りた猫じゃらしを振りながら街中を歩き回る

ドラム缶の中や自販機の下

どこを探しても見つからない。

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「ふあー、何でどこにもいないの」

公園のベンチに座り目を閉じながら首を後ろにやる

『ブッサイクなツラしてんなぁ』

「え？」

目を開けるとこの間の栗毛

『鼻の穴の中丸見えでさァ』

ニヤッと携帯の画面を見せてくる

見えるのは自分の目を閉じて口を開けている写真

「いつの間に撮ってたんですか！？消してください！！」

『なんでィ、気付かなかったのはアンタだろィ』

彼の携帯を取ろうとしても手が届かない

『ちっちぇな、届くわけねぇだろチビデブ』

「いやなんで、悪口言われないといけないんですか！！！」

この男、嫌いだ。

「沖田さんでしたよね、こんな私にちょっかい出す前に仕事したらどうですか？」

『五月蝿え、アンタこそなんでィそのもじゃもじゃは』

手に持っていた猫じゃらしを指差す

「猫じゃらしですよ、探してるんです」

『仕事中じゃねえか』

休憩中だぼけ！！

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