40話 ページ41
『ごめ、』
「いや、Aは謝んないで。
これに関しては全責任を俺が取ります。」
『でも…なんでそんな顔して……』
「……とりあえず抱きしめたいから、
早く上がってくんない?」
『………へ?』
悠仁くんの言う通り、お風呂を上がってリビングへ行くなりすぐさま抱きしめられた。
なんか…ちょっと震えて……
「ん……俺、この匂い好き。」
『ちょ……くすぐったいよ。』
首元に顔を寄せる悠仁くんから離れたくて動こうとするけど、「まだダメ。」と更にキツく抱きしめられた。
でも…私も悠仁くんの体温や、抱きしめられるのは嫌いじゃない…というより、もう全部が嫌じゃないから抵抗できないんだけど。
「A…お願いだから消えんなよ。」
『悠、仁くん…?』
「俺が守るから、俺の前から消えないで。」
『………消えないよ。』
………うん、やっぱりあの寝言のことは聞かないでよかった。
悠仁くんの震える体を抱きしめ返すと、更にもっと抱きしめ返された。
ねぇ、悠仁くん。
きっと教えてくれないんだろうけど私は知りたいよ。
今、何と闘ってるの?
それは、私が手を貸せないことなのかもしれない。
でも…いつも笑顔でそばにいてくれる悠仁くんの力になりたいって思っちゃうんだよ。
だから、私だって言いたい。
『………悠仁くんこそ、私の前から消えないで…。』
「…俺はAを置いて消えたりしねぇ。」
『……じゃあ、私たちの約束。
何があっても必ず、この家に戻ってくること。』
「………おう、
約束な。」
その約束をして一週間後、
悠仁くんは私の前から姿を消した。
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美悠 - ちゃっぱさん» じゃあ洪水のように泣きますねw(え?)続編おめでとうございます!!! (2022年3月17日 20時) (レス) id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 大丈夫です。その涙、受け止める覚悟は済んでます。地中海の底までサヨナラしたいですよねっ♡() (2022年3月17日 19時) (レス) @page50 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - 読んでて泣きそう…どっちもいい子すぎる…とりあえず紗里ちゃんは沈めてきます…☆(野蛮) (2022年3月14日 23時) (レス) @page48 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 優等生と思わせておいてからの、その見た目に反してってやつですよね…あぁ、好きぃ (2022年3月14日 1時) (レス) @page48 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - ちゃっぱさん» 恵ちゃんは美形でクールですけど、実は元ヤンなところ凄くポイント高いんですよ笑 (2022年3月11日 21時) (レス) @page46 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2021年12月26日 0時