22話 ページ23
「……アンタ、それで付き合ってないって言い張るつもり?」
『うん。』
「…………はぁぁぁぁ。」
ネックレスをくれたエピソードや、最近あった悠仁くんとの話を友達にすると、クソデカため息を吐かれた。
悠仁くんはその辺の男の子と違うんだもん、だからそういうものだと思ったら全然………
『…あ、でもね。
なんだか昨日は少しだけドキッとしたんだよね。
わかんないけど、ときめいたのかな?』
「逆に、今までしてこなかった方がおかしいでしょ。
無意識に好きになってたりするんじゃないの?」
『えーそうなのかなぁ…?』
あまり恋というものを経験してこなかったから、そういうのはイマイチ疎いんだよなぁ…。
ちゃんとした記憶は…中学生の時の1回きりだからなぁ…。
気がつけば、悠仁くんと暮らし始めて1ヶ月と少しが経ち始めていた。
お互いにもう慣れてしまって、前から友達だったような感覚で暮らしているけど、別にそれ以上は何もないし今まで通りだ。
……あ、そういえば、結局悠仁くんって彼女はいるのだろうか。
『……でもいるなら、私のところなんかで居候はしない、か…。』
ズキッ
……ん?
なんか今、胸が痛かった。
その時、ブーッと携帯が振動してポケットから取り出すと、噂の悠仁くんからだった。
"今日、帰り遅くなるかも!ごめん!"
『そっかそっか。"了解〜!"
………ハッ!まさか彼女?!』
「Aー、今日放課後暇?
このカフェの新作食べに行かない?」
『…………行く。』
「なんか顔怖いけど大丈夫?」
.
「美味しい〜!」
『可愛いし美味しいね…。』
「いつもより声のトーン低くない?何かあったの?」
『…ちょっと考え事。
本当に大したことないの。まじで、本当に、うん。』
「そう…?」
可愛くて美味しいスイーツを目の前にしても、友達がどれだけくだらなくて面白い話をしても、ふと湧いてくる悠仁くんの彼女問題。
あれ…おかしいなぁ……今までそんなこと考えたこともなかったのに。
…いかんいかん、今そのことは考えずに………
『…………あ。』
「ん?」
ふと店の外に目線をやって、思わず目を見開く。
バンッ!!
「ちょ、A?」
『何…あれ!』
思わず窓ガラスに張り付く。
もちろん、目線の先にいる人物"達"がこんな人が多い通りで私に気づくはずもない。
『悠仁くんと美女…!』
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美悠 - ちゃっぱさん» じゃあ洪水のように泣きますねw(え?)続編おめでとうございます!!! (2022年3月17日 20時) (レス) id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 大丈夫です。その涙、受け止める覚悟は済んでます。地中海の底までサヨナラしたいですよねっ♡() (2022年3月17日 19時) (レス) @page50 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - 読んでて泣きそう…どっちもいい子すぎる…とりあえず紗里ちゃんは沈めてきます…☆(野蛮) (2022年3月14日 23時) (レス) @page48 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぱ(プロフ) - 美悠さん» 優等生と思わせておいてからの、その見た目に反してってやつですよね…あぁ、好きぃ (2022年3月14日 1時) (レス) @page48 id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
美悠 - ちゃっぱさん» 恵ちゃんは美形でクールですけど、実は元ヤンなところ凄くポイント高いんですよ笑 (2022年3月11日 21時) (レス) @page46 id: 4ccee94cf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃっぱ195 | 作成日時:2021年12月26日 0時