42話 ページ43
『悟、ちょっと待ちなって……』
「今更僕が待つとでも思ってんの？」
『微塵も思っておりません。』
フル回復したわけじゃないけど、硝子から普通に任務に行けるようになったからとっとと行け、と言われて体慣らしのために二級呪霊を討伐して帰ってきたところだ。
なぜ、帰宅早々やつが私の家にいて、そして抱き抱えられてベッドに投げ出された？
『任務は？』
「任務よりA。」
『………に ん む は ？』
私が圧をかけて言えば、口を尖らせて少し目線を私から逸らすと、「…………七海が代わってくれるって言うから。」って。
なんとまあ、下手な嘘をつくもんだ。
「……ずっと待ってたんだよ。
やっとAが僕の彼女になったっていうのに、触れられないとか勘弁。今すぐ抱かせて。」
『まだお風呂も入ってないし、ご飯も食べてないですケド。』
「後でいいじゃん。」
目隠しをクッと下にずらして、顔を近づけて来た悟の顔面を私の両手でガードした。
「何？この手。」って言いながら私の手首を掴んで退けようとするけど、ここで引くほどやわな女じゃないんでね。
「離しなさい。」
『離さないっ！』
「離せよ！！」
『嫌だ！！』
やっとのことで、少し悟から逃げられるルートを作り出した隙に私はサササとベッドの上から避難した。
「あーー！」なんて声が聞こえるけど、そんなのを無視して私はお風呂に走って、そのまま鍵をかけた。
「ちょっと！！何で逃げんの！」
『こ、こっちにだって色々あんの！』
扉越しでまた口論が始まる。
ふん、知らないもん。鍵かけてるからこっちのもんだもんね。
「なぁ……俺ずっと待ってた。」
『何を。』
「彼女になってくれるの。
お前が1番わかってんだろ。」
『ッ…。』
「今更何をそんなに拒むんだよ。」
扉越しでもわかる、悟が少し落ち込んでいるのが。
ごめん…本当にごめんって思ってる。
私だって、早く悟に触れたいし、触れてほしい。
だけど……
『……部屋にさ、傑の写真と、水仙あるの。
だから…せめて片付けさせてよ。
目に見える形で、ちゃんと区切りを付けておかないと納得できない。』
「…。」
私がそれだけ言うと、悟は無言で扉から遠かったのが聞こえた。
よかった、納得してくれ……
ドカッ
『ひっ…！』
「それが何だよ。」
いつかのごとく、扉をぶち壊された。
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ちゃっぱ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして！コメントありがとうございます^_^ オチは作成当初から決めています！ネタバレになってしまうのでオチをここで言うことは出来ませんが、完結間近ですのでぜひ楽しみに待っていただけると嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます！！頑張ります！！ (2021年6月23日 22時) (
レス) id: 12eaed4cf4 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年6月23日 19時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃっぱ195
| 作成日時：2021年5月3日 14時
