collaborateur2

受け止める覚悟 ページ13

side Daisuke

prrrr

風「すみません、私です。

はい。…わかりました。明日朝ですね。」

風見さんが誰かと電話をしている。話しぶりからして風見さんの言う上の人みたいだ。


さっきの風見さんの発言でみんなの空気はかなり重い。

みんな最悪のパターンを考えながらも心のどこかで期待してたんだ。康二は元気だって。

…でも、一気に現実を突きつけられた。
もう心を落ち着かせる余裕なんてない。



風「上の者からの指示がありまして、明日朝でよければ全てお話いたします。決して口外しない、そしてこれ以上の詮索はしないと約束してくださるのであれば、ですが。」

口外しなければ、これ以上詮索しなければ教えてくれる、、、？
それなら…

宮「それを約束すれば教えてくださるんですね？」

風「はい。」

宮「わかりました。俺たちは康二とふっかのことが知りたいだけです。それ以上はなにも望みません。口外もしません。」

風「わかりました。深澤さんを通して詳細をお伝えします。」

そう言い残すと風見さんはふっかを連れて出て行った。


滝「ふっかはしばらく今の家とは別の家で生活することになった。今からその家に行くそうだ。急に呼び出して悪かったな。すまないがこのあと会議があるから先に抜けさせてもらうぞ。康二のことは明日発表する。…ちゃんと手を引けよ。」

滝沢くんは俺たちに釘を刺すと慌ただしく出て行った。

阿「明日まで待つしかないね〜、、、」

目「そうっすね。」

渡「とりあえず帰ろう」

佐「そうだね。帰ろう〜！！」


明日全てがわかる。

…俺たちは本当に康二が抱えていたものを全て受け止めきれるのかな。

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