36.メリークリスマス ページ37
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智くんのベッドは私のベッドより広い
智くんが先に潜り込んで、私においでおいでと微笑んだ
「お邪魔します…」
毛布にくるまると、彼の匂いでいっぱいになる
智くんがもぞもぞ動いて、手が私の手に触れた
智「A…、今日楽しかった？」
「帰らなくていいのが、嬉しい」
智「また泊まりにきていいからな？」
「春休みとか？」
智「ん、おいで」
智くんが私を好きでいてくれるし、大事にしてくれる
だけど、そのぶん欲張りになってしまうんだよ
智くんと繋がってる手を離して、彼の胸に抱きついた
智「…おっと、Aちゃん(笑)？」
「…」
智「…おーい」
力強い腕に、思ったより逞しい胸に顔を埋めた
もっと、智くんに近づきたい
せっかく、好きって言ってもらったのに
つまんないとか言われたくない
…つまんないって言われたわけじゃないけど
智「…俺も抱きしめたいって思ってた」
熱い吐息が耳にかかって、ピクッと肩を揺らしてしまう
智「あったかい…」
「ん…」
さっき大人のキスをした時みたいに、頭を抱かれる
蜂蜜みたいな甘い声が脳みそに入りこんできて
急激に眠気が襲ってきた
智「…ん、おやすみ」
ほっぺに柔らかい感触があたって
それは、なんだったのかわからないけど
ただ、すごく幸せなことだった
大好きな人の腕の中で眠ることは、きっと奇跡に近いくらい幸せなこと
.
.
その日、夢は見なかった
だけど曖昧な意識の中で、髪を誰かに撫でられて、それがくすぐったい
その手をおさえようと、目を閉じたまま腕を掴むと
智「…はよ」
前髪がおりてて幼い智くんが目の前にいた
「…っ！？」
智「おはようのキスは？」
…そうだった、昨日お泊まりしたんだ
知らない部屋だったからビックリした
智「…キスすんぞ」
突然、むちゅ…って、唇が重なって
朝から心臓がやぶけそうでたまらない
「さ、さと……、っ…え？」
何か違和感があって、首元を見ると
ちょこんとひとつ青い石が埋められたオープンハートのネックレスがかかっていた
智「メリークリスマス」
私だけのサンタさんが、嬉しそうに微笑んだ
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まれ(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)キュンキュンさせることができて大成功です（笑）これからもドキドキの展開が続くと思いますが、甘酸っぱさを一緒に楽しんでいけたらなと思ってます♪またお暇がある時遊びに来てくださいね( ´▽｀)ﾉ (2018年1月24日 10時) (
レス) id: 4b1cfcc1d8 (このIDを非表示/違反報告)
まれ(プロフ) - さ ト ひ な ?さん» コメントありがとうございます♪キュンキュンしてくれて嬉しいです( ´艸｀)私も今回はドキドキしながら書いてたので、それが伝わってむふむふしてます（笑） (2018年1月24日 10時) (レス) id: 4b1cfcc1d8 (このIDを非表示/違反報告)
まれ(プロフ) - けいこさん» コメントありがとうございます( ´▽｀)ﾉ続きお待たせしました！大人な智くんに翻弄されっぱなしに見えるのですが、実は彼も主人公ちゃんに翻弄されてます（笑）ぜひそこも楽しみながら読んでいただけるとドキドキが増すかもです( ´艸｀)♪ (2018年1月24日 10時) (レス) id: 4b1cfcc1d8 (このIDを非表示/違反報告)
まれ(プロフ) - ぐちこさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)ふわふわ智くんは彼女のことしか考えてません（笑）主人公ちゃんのように一緒にドキドキしてくれたら嬉しいです♪ (2018年1月24日 10時) (レス) id: 4b1cfcc1d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 更新ありがとうございます！まれさんはキュンキュンさせる天才です！（笑）まれさんのお話はどれも好きです いつもありがとうございます！ (2018年1月24日 7時) (レス) id: 4f5d7fa177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まれ
| 作成日時：2017年9月8日 16時
