病み12 ページ12
「んん…」
眠ってしまったのだろうか。
ひどく体が重い。頭もズキズキ痛むし…。
昨日のアレは夢であってほしい。
でも微かに香る龍之介くんの匂いが現実だということを教える。
「芥川のヤツ仕事か。まぁいい、好都合だしな。」
聞き覚えのある声が聞こえる。
そのとき、キィと音を立てて黒色の扉が開いた。
「起きてんのか、おはよーさん。」
「は？」
こいつ…
「は？ってひどいヤツだな手前も。」
こいつ…あのときの…！！！
「しっかし芥川、こんな所に軟禁してたって知らなかったぜ。上司に報告の一つもないのなぁ。」
ポートマフィア幹部、中原中也！！！！
もしかして龍之介くんが呼んだ？
否、まさかそんなことは…、こんな部屋を作り上げるほどだもの。
私がすごく大事なら他人に見せびらかすようなそんな真似、絶対にしない！！！
「幹部様は部下のプライベートもしっかり管理しねぇとだからなぁ…」
クスクスと笑う中原中也。
きっと龍之介くんのこと調べあげたんだ…。
「はじめまして、ではねぇよな。俺、手前にあのとき心を奪われた。こんな綺麗なやつこの世界に存在するなんて思いもしなかった。だから、俺のモンにしてぇ。そう思ったんだよ。
観察してたら部下の芥川が手前の知り合いで自宅に連れて帰るんだから、吃驚したぜ。」
そういって中原中也は私の首に手をかけた。
「俺、手前にプレゼントがあるんだよ。ネックレスを異性に贈る意味はしってっか？」
ニンマリという効果音がぴったりであろうその顔に恐怖を覚えながら、私は口を開いた。
「束縛…」
「知ってんのか、なら話は早いな。ネックレスなんて小綺麗なものよりも手前に百倍似合う
首輪を持ってきた。さァ、付けてくれ。」
ポートマフィア幹部、中原中也は気持ち悪い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤珠（元 チョコうさ。）(プロフ) - Aliceさん» おお！見てきます！ (2017年11月7日 23時) (
レス) id: 5fa7fae13e (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 赤珠（元 チョコうさ。）さん» 実はもう作成してます！あとがきに載せてますので、どうぞ！ (2017年11月7日 19時) (レス) id: 5c5b1dabb2 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠（元 チョコうさ。）(プロフ) - Aliceさん» 新作！！楽しみにしてます！！ (2017年11月7日 19時) (レス) id: 5fa7fae13e (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 赤珠（元 チョコうさ。）さん» 応援ありがとうございました！！！やっぱりハッピーが一番ですよね！！！！新作の方もよろしくお願いします！！ (2017年11月7日 16時) (レス) id: 5c5b1dabb2 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠（元 チョコうさ。）(プロフ) - ヤンデレなのに…本来ならバッドエンドになるのに…ハッピーエンドに出来るとかすげええええええ！！！！！！！！！←うるせぇ (2017年11月6日 21時) (レス) id: 5fa7fae13e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Alice | 作成日時：2017年8月17日 19時
