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Aside



食事を終えみんながそれぞれ自室に帰っていく


けれど私は少し用事があったので部屋に残っていた


ジェルさん以外が部屋から出ていき必然的に二人きりになる


ジェルさんは不思議そうに私を見る


ジ「Aちゃんは帰らへんの?
あ、道忘れたん?それなら…」


『いえ、あの…お願いがあって
私に料理を教えてくれませんか?』


そう、ジェルさんの料理に感銘を受けた私は是非レクチャーしてもらいたくて残っていたのだ


ジェルさんはすごく驚いていたけれどすぐに笑顔になり


ジ「なんや、そういうことか〜
ええよ!けど洗い物あるからちょっと待たせちゃうかもしれへんけど大丈夫?」


洗い物までしているのか


確かに私も置きっぱなしにしていた気がする


『大丈夫です、私も手伝います!』


さすがにあんなに美味しいものを作ってもらったのに新参者の私が食べっぱなしなんて失礼だ


ジ「そっか、じゃあ手伝って貰おうかな
…君みたいな子初めてだよ」


それはそうだろう


この状況で料理を教わろうとするなんて私くらいだと思う


けれど少し引っかかる


『私以外にも人間が来たことがあるんですか?』


つい口に出してしまう


ジェルさんは少し黙ったあと


ジ「…うん、おったよ
あの場所は意外と人間の近くに出るみたいでAちゃんみたいな子が何人か迷い込んできたんよ」


『…その子たちは今どこに?』


これ以上聞くのはジェルさんにも迷惑だしもう触れない方がいいことも分かっているけれど気になってしまう


ジ「大半は他の吸血鬼に殺されてしもうたなぁ
ころんが言っとったやろ?」


『たしかに少し聞いた気がします』


ジ「俺らは人間を保護しようとしてるけど他の奴らはそうじゃない
吸血鬼はいつでも血を吸える訳じゃないから基本的に血を求めてる
そんな所に人間、悪くいえば食料やな
それが出てきたら理性なんか飛んでしまうんよ
それで気づいたら死んでしまってた、なんて事もあったみたい
まぁ後はAちゃんは知らん方がいいかもな」


大体の予想はつく


どうせあの場所が現れなかったんだろう


『そうですか…教えてくださってありがとうございました』


ジ「いやいや、かまへんよ
それよりさ、その敬語やめへん?」


『へ?』


突然の提案に驚く


ジ「いやなんか堅苦しいやん見た目は歳も近そうやし…あかん?」


『いえ、ダメなことは無いですけど』


ジ「じゃあ決まりやな!さ、ジェルのお料理教室始めるで〜」

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名無し - ジェルくんかるぅとくんか莉犬くんがいいです。 (2022年6月4日 13時) (レス) @page3 id: 58185c43c3 (このIDを非表示/違反報告)
覇者 - 初コメ失礼します。オチは私の推しのるぅと君がいいです。 (2021年12月31日 21時) (レス) @page16 id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
ききょう(プロフ) - 落ちは大人組の中の誰かがいいです! (2021年10月24日 19時) (レス) @page4 id: cd398b21b8 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 落ちはさとみくんがいいとおもいます!! (2020年6月7日 18時) (レス) id: 22709b835d (このIDを非表示/違反報告)
ログ(プロフ) - 初コメ失礼します!私は推しがさとみくんなのでオチはさとみくんがいいです!あと………主人公がさとみくんと遊びに行く、とかダメですかね………? (2020年2月24日 10時) (レス) id: 5dd0c2bb48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうな | 作成日時:2019年12月6日 17時

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