番外編 ページ27
横原side
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横原「なんか、再会してから復縁までのスピード鬼はやくね?秒じゃん」
俺の目の前で、幸せそうに横に並ぶ二人を見て言い放つ。
基「俺らは運命だから」
横原「あー、はいはい」
「ね〜なに頼む?横原好きなの頼んでよ」
横原「いや、十分すぎるくらい頼んでるだろ…」
机の幅いっぱいに置かれている料理を見ながらあきれる。
こいつらはどんだけ食う気なんだよ…
「えー欲ないなぁ」
横原「いいんだよ、この状況が十分すぎるくらいなんだから」
俺の言葉に2人が固まる。
横原「……なんだよ」
基「ヨコがデレた」
「どうしよう明日台風来るかも」
横原「来ねぇわ。失礼だな」
基「いやでもほんとありがとうな。俺らがまた付き合えたのはヨコのおかげだからさ」
横原「俺別になんもしてねぇよ。2人が頑張ったからだろ」
「謙遜はいいよ。ほんとに感謝してる」
横原「………おー」
「あ、俊介くんどれから食べる?」
基「俺これ食べたい。Aも食べるでしょ」
「食べたい。よくわかったね」
基「Aのことだから」
目の前でイチャイチャする2人の甘ったるさを酒で誤魔化す。
だけど、幸せそうに笑い合う姿に嬉しさで笑みがこぼれた。
基「ヨコなに笑ってんの」
横原「いや、2人がくっついてよかったなって。俺にとられなくてよかったな」
基「いやほんとだよ」
「でもわたし横原にキスされかけた時、正直ちょっと揺らいだ」
基「え、なにキスされかけたって。初めて聞いたんだけど」
横原「お前は余計なことを…」
基「否定しないってことは本当なんだな?!おいヨコ!!!」
横原「別にしてないから」
基「そうじゃない。詳しく説明しろ!!」
わーわー騒ぎ始めたもってぃーと、楽しそうにケラケラ笑うAにため息を吐く。
俺はいつまでもこいつらに振り回されるらしい。
……………嫌じゃないとは言っとく
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作者名:もものすけ | 作成日時:2023年10月29日 20時