episode12 ページ12
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話を聞いてほしいと頼まれ、入ったカフェ。
横原「で、何も出来ず逃げるように帰ってきたと。ばかじゃん」
基「ゔっ………」
目の前で小さくなる友人を目に飲み物を飲む。
いい雰囲気だったのに、緊張でキスどころか告白もできなかったという。
横原「もったいねぇー。あっちにも好意あるの明らかやん」
基「そうなんだけどさぁ〜…!」
横原「何がだめなんだよ」
基「……………Aちゃんすっごいかわいいじゃん」
横原「うん」
基「うんって言うな!!」
横原「めんどくせ!違うって言っても怒るだろ!」
基「でさー、直視するのも一苦労なわけ。そんなんでどうやって告白したらいいんだよ〜!!」
机に突っ伏す姿に情緒がどうなってんだと恐ろしくなる。
普段頼りがいがあるこいつも、好きな人を目の前にしたらこうなる。
横原「恋ってすげぇな」
基「感心する前にアドバイスくれよ」
横原「もってぃーこういうことに関してはアドバイスに耳傾けないじゃん」
基「……………聞いてるよ」
横原「聞いてない自覚あんじゃねぇか」
基「もうこうなったら直接呼び出して伝えるしかないよな?!」
横原「そうだな。それな1番いいんじゃね」
基「そうするわ!ヨコありがとう!」
横原「おー」
その話の次の日くらいには告白してたな。
なんでその行動力はあってあの時にはできないんだよってめちゃくちゃ思った記憶がある。
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作者名:もものすけ | 作成日時:2023年10月29日 20時