第10話 ページ10
「え?」
『…だって、服装ならそのままでも十分かっこいいですし。何も着替え直すこと…。』
「違うだろ。あの暑苦しいブーツ。何個もってんだ。しかも、どれも厚さが違うし…。」
「もうやめてっ!ないていい!?」
カノさんは涙目になりながら私も見た。
『…え。あの…あ、はい。どうぞ…。』
私は返す言葉もなくて、とりあえずどうぞといってみた。
「ひどいっ!僕なんでAちゃんにまでこんな扱いされなければなんないの!?」
『…いえ…あの、そういう訳じゃ…。』
私が戸惑っているとセトさんとマリーさんが入ってきた。
「マリー支度できたっすよ。ってあれ、もしかして準備してたの俺らだけっすか?」
「いや。そういうわけでもない。じゃ、行くか。」
私たちはおじちゃんの家に向かって歩き始めた。
『…あの、気になったんですけど…。』
「なんだ?」
『…皆さんもなにかしら能力があるんですよね?教えてもらってもいいですか?』
私はおずおずと聞いた。
「おお。そうだな。まず、俺の能力は目を【隠す】力だ。簡単に言えば、相手のめから自分を含む人たちを認識しにくくする。
で、このバカなのは目を【欺く】力だ。まあ言えば、相手のめから自分を別の自分に見せることができるという感じかな。
で、セトは目を【盗む】力だ。相手の気持ちを読み取ることができる。まあ、Aとはにたような能力だな。
マリーのは、目を【合わす】力だ。相手の動きを1分間だけ、完全に止める。」
『…はぁ…なんか、目に関することが多いですね…。』
率直なことを言う。
「確かにそうだな。でも、そのなぞはわからない。
あ、そうそう、いい忘れてた。
もう一人、キサラギっていうやつがいるんだが、今日は仕事で生憎来られなくて…。」
『…キサラギ…さん…。』
ん?どこかで聞いたことあるような…。
お仕事…って!もしかして!!
『それって、アイドルの如月モモさんですか!?』
「お、おお。そうだが…なんだ、ファンなのか?」
『…いえ、そういうわけでもないんですが…モモさん、時々目が赤いときあるんで、なんだろって気になってたんです。』
でも、まさかこの団体にいたとは…。
「そうか。A、観察力がいいんだな。」
『…あ、いやそういうわけでもないんですけど…。』
「?」
『…人の感情はどうしても分からないもので…。』
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ヒビヤが好きで何が悪い - タピさん» 更新頑張れ (2016年9月9日 18時) (レス) id: 123834f551 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - 聖奈〜有希乃さん» すみませーん!更新しますね(><) (2016年8月2日 1時) (レス) id: 8574ab753f (このIDを非表示/違反報告)
聖奈〜有希乃(プロフ) - うぅ〜続き気になるねん!はよ更新おくれ〜(・o・)ノ (2016年7月1日 7時) (携帯から) (レス) id: f825b50579 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - Kiss☆さん» ありがとうございます!最近更新できてなくてごめんなさい……(TT) (2016年2月24日 20時) (レス) id: 7ba4f2e8a7 (このIDを非表示/違反報告)
Kiss☆ - 頑張ってください!応援してます( *´艸`) (2016年2月24日 18時) (レス) id: f6fb928f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タピ | 作成日時:2016年1月17日 13時