検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:14,543 hit

第22話 ページ22

「つぼみとモモちゃんの能力を思い出してみて?」

つぼみ…。キドさんのこと…?
だとすると…目を隠す…と、目を奪う…?


「そう。厳密にいえば、もとからある主に宿っていた7つの能力のなかに、その対になる能力が宿っていた。
なら、私に能力が二つ宿ったとして、その力が対になることも、予想がつくじゃない?」


…。


「それに、テストの時、Aちゃんは問題を読んだあとに、その答えが浮かんできてたのかな?」


違うよ…。読む前から浮かんでた。


「うん。それが恐らく、未来を見通す力があることの前兆だよ。
それが氷山の一角にすぎないけどね。」


…。


「ごめんね。少し難しい話をしちゃったね。理解できなくてもいいけど、この話は忘れずに頭のなかにいれといて欲しいんだ。」


……。


「そのうち、理解できるようになるから。」


………。
ヒヨリは…どうなったの?


「ヒヨリちゃんは…亡くなったよ。」


……。


「分かっていたよね?ヒビヤくんに能力が現れて…しかも、その時にヒヨリちゃんは同時に死にかけた。」


……。


「…そろそろ時間だね。
長くなってごめんね。また、どこかで会えるのを楽しみにしてるよ。」


……待って!!まだ聞きたいことが…!
アヤノお姉ちゃんは、どうしていなくなったの!?


「…ごめんね。まだそれには答えられない。
………シンタローを、よろしくね?」



また、意識が遠退いていく。



待って……。






























「…Aちゃん!」

目を覚ますと、そこは白い天井が。夕飯の臭いが、微かに鼻をそそる。

『…カノ…さん?』

「…よかった。目を覚ましたね。
キド、目が覚めたよ。」

すると、キドさんに、マリーさんにセトさんに、モモさん、シンタローさん、エネさん、皆が集まってくれた。


『…あの…ヒビヤは…。』

「…ヒビヤくんなら、Aちゃんが倒れた直後、走り去ってしまったよ。」

…。心配もしてくれなかったのかな…。私、そんなに好かれてなかったのかな…。

「…取り合えず、目をさましてよかった。
お腹すいてるでしょ?ご飯食べようか。」

カノさんが優しく笑いかけてくれる。
…私はカノさんが好きだ。
こうやって優しく笑いかけてくれるのも、優しく撫でてくれるのも、本当の優しさだから。

【欺く】何て言う能力だとしても、優しさにはかわりないから。



『…はい。食べます!』

ヘイヘイ!カモン!щ(゜▽゜щ)→←第21話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:カゲプロ , ヒビヤ , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ヒビヤが好きで何が悪い - タピさん» 更新頑張れ (2016年9月9日 18時) (レス) id: 123834f551 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - 聖奈〜有希乃さん» すみませーん!更新しますね(><) (2016年8月2日 1時) (レス) id: 8574ab753f (このIDを非表示/違反報告)
聖奈〜有希乃(プロフ) - うぅ〜続き気になるねん!はよ更新おくれ〜(・o・)ノ (2016年7月1日 7時) (携帯から) (レス) id: f825b50579 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - Kiss☆さん» ありがとうございます!最近更新できてなくてごめんなさい……(TT) (2016年2月24日 20時) (レス) id: 7ba4f2e8a7 (このIDを非表示/違反報告)
Kiss☆ - 頑張ってください!応援してます( *´艸`) (2016年2月24日 18時) (レス) id: f6fb928f18 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:タピ | 作成日時:2016年1月17日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。