第11話 ページ11
「んー…そりゃそうだよね〜僕だって、いろんなこと分かんないし!みんな同じなんじゃない?ね?」
『…カノさん…。』
頭を撫でてくれるカノさんをじっと見つめて、名前を呼んだ。
「いや〜それにしてもよかったよかった!
こんなかわいい子がうちの団体に入ってくれて!
ね?キド。」
「そんなこと…ないわけじゃ…ないけど…。」
「素直じゃないねぇ…。」
「わ…私は嬉しいよっ!Aちゃん来てくれたら楽しくていいと思う!」
「そうっすねマリー。俺もみんなと同じっす。
仲間が増えることはいいことっすよ!」
「おお。マリー、人見知りでニートのくせによく頑張ったねぇ。」
「ニートじゃないもん!ただ最近ちょっと外に出てないだけだもん!」
『…。』
私は黙りコクった
いつの間にか、私の回りには人が集まってきた。
こんな楽しい空間にいてもいいのだろうか。
「そうだ!Aちゃんの団員ナンバーも決めないとね。そうだなぁ…キサラギちゃんが団員ナンバー5だし…。
あ!そうだ!5.5は??」
「「『…5.5??』」」
皆が口を揃えて言った。
「そう。だってAちゃんの能力は何かと不思議な力だし、母さんのノートにも載ってない、何か特別な力だし。あえて、小数点もいいかなって。」
「お前がそう思うのは自由だが…Aはそれでいいのか?」
私はキドさんに見つめられる。
そんなの聞かなくても、分かってるじゃないですか。
『…当たり前ですっ!』
皆さんはクスッと笑った。
「Aちゃん、これからよろしくね〜。」
「まぁ…よろしく頼む。」
「仲良くしようっすね!」
「楽しみだなぁ。」
それぞれ、歓迎の意を述べてくれた。
『私も、これからの生活が楽しみですっ!』
『あ。』
「A!遅いから心配してたんだよ!?どこ言ってたの!?」
ヒビヤが心配そうな顔をして、近寄ってきた。
『いや、えっと…あの、だから、私はこの人たちのところに…。』
私は後ろで待っているカノさんたちを見て言った。
「…なんなのあのおじさんたち。危ない人?」
『違うよ。私、これからあの人たちのお世話になるから、ヒヨリと一緒に過ごしてて。』
私は部屋に入り、荷物をいれ始めた。
「そんなのダメだよ!大体あの人たち何者かも…。」
『だから大丈夫だって!…ヒビヤはヒヨリの心配してなよ…。』
私は部屋を出て、カノさんたちとおじちゃんの部屋をあとにした。
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ヒビヤが好きで何が悪い - タピさん» 更新頑張れ (2016年9月9日 18時) (レス) id: 123834f551 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - 聖奈〜有希乃さん» すみませーん!更新しますね(><) (2016年8月2日 1時) (レス) id: 8574ab753f (このIDを非表示/違反報告)
聖奈〜有希乃(プロフ) - うぅ〜続き気になるねん!はよ更新おくれ〜(・o・)ノ (2016年7月1日 7時) (携帯から) (レス) id: f825b50579 (このIDを非表示/違反報告)
タピ(プロフ) - Kiss☆さん» ありがとうございます!最近更新できてなくてごめんなさい……(TT) (2016年2月24日 20時) (レス) id: 7ba4f2e8a7 (このIDを非表示/違反報告)
Kiss☆ - 頑張ってください!応援してます( *´艸`) (2016年2月24日 18時) (レス) id: f6fb928f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タピ | 作成日時:2016年1月17日 13時