【カゲプロ】ヒビヤを追いかけてきた女の子は実は能力者で…。

第２０話 ページ20

「…そうだね〜。確かに君みたいな経験はしてないよ？
でも、考えてみてよ。
仮に君が能力を持っていたとして、その能力は種類が違えど、出る条件は同じ。
その能力を僕とAちゃんが持ってる。
言いたいこと、分かるかな？」


そう。例え、ヒビヤみたいに何回もループを繰り返してはいないにしても、死にかけたのは皆同じ。
もしかしたら、それは、 死にかけた んじゃなくて、
生き返った なのかもしれないけど…。


「…わかんないよ…じゃあなに？おじさんもAも、一回死にかけたっていうの！？」

『…。』

「…そうだよ。」


ヒビヤが、目を丸くする。

「…知らないよ…そんなの…。」

『ヒビヤ…。』


はっと目を見開くと、ヒヨリの顔が。

『…ヒヨ…リ……？』

「「え？」」


なにか、小声でいっている。
何て言っているのかは分からないけど…。


『…い…な……い？』

「A、目が赤くなって…！」


ヒヨリは、もうこの世にいないってこと？
でも、死体だって見つかって…


ふっと、視界が白くなり、私のからだから力が失われていった。



「A！？」

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