第十一話 花火大会 ページ12
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―――花火大会当日
流石大規模の花火大会、と言うべきか。
見渡す限り、屋台と人で埋め尽くされているほど人が多い。そんな人混みの中ひよ里が声を上げた。
「なんっやねん！めっちゃ人多いやないか！何で喜助のやつも来とんねん！」
『ご、ごめんひよ里！誰かが誘ったんだと思う！』
「いや〜ごめんね。誘いたい人誘っていいよ〜って言い回ってたらこんなに人が来ちゃった」
最初は数人で行く予定だったが、誘いたい人がいたら誘っていい、と言う言葉で瞬く間に広まっていってしまったらしく15人近くの人が集まっていた。
その中にはAがまだ話したことない隊長や副隊長等もおり、面子はとても豪華なものとなっていた。
…何故か総隊長山本元柳斎重國がおり、隊士達が総隊長をお呼びしたのは誰だとひそひそ話しているのがきこえる。
「えらい数やなぁ」
『平子隊長！』
「何や浴衣来てへんのか」
花火大会と言ったら浴衣や、覚えとき。と平子は笑いながら言う。
Aも最初浴衣を着てくるか迷ったが、死覇装も浴衣と一緒なのでは？と言う謎の思考に陥り結局着ることをやめたのである。
隊長がそこまで言うんだったら来てくればよかった、かも
…と、後悔したが周りは浴衣を着ていなかったので着なくてよかったかもしれない、とAは思った。
「おーお前が真子のとこの五席か」
「四席だよ、ラヴ」
『愛川隊長に鳳橋隊長！』
リサが呼んだのだろう、そこには三番隊隊長鳳橋楼十郎、七番隊隊長愛川羅武がいた。予想だにしなかった豪華な面子にAは緊張で固まった。
その様子を案じたのか平子がAの元へ行き「緊張せんでもええ」と言った。
Aは、平子が近くに来たことで少しだけ緊張が和らいだのがわかった。
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作者名：*蜜柑* | 作成日時：2023年3月3日 17時
