俺が生きる理由【観音坂独歩】

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待ちに待った休日


彼とショッピングに行きプレゼントまでしてもらった



「せっかくの休みなのにわがまま言って出てきてもらっちゃって、ごめんなさい」



しかも服まで買ってもらって



「何言ってんだよ。俺だって一二三の件付き合わせて悪かったって思ってるからわがままだなんて思ってないしプレゼントは俺がしたくてやったことだし…」



ほら、やっぱり優しい




でもそこまで言うと、その…って口篭るから「何ですか」って意地悪をした




「お、俺も…会えて、嬉しいし」



笑う、というより今の私はたぶんニヤついてる



横にいる彼に「な、なんだよ」と小突かれる




私は、こんなに幸せでいいのだろうか







いや、今こんなに幸せだからもうすぐ死んでしまうのかもしれない








＿




彼女が仕事中に倒れて、先生(神宮寺寂雷)のいる病院へ運ばれた



家にいる一二三からそう連絡がきたのはそれから数週間後のことだった

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