60c Blumenstrauß～空の花束～【リヴァイ夢】 (ページ19)

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𑁍 02 ページ19

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Souci

「リヴァイくん！それ以上はダメ！」

　恋人の突如上げた声に、リヴァイは驚き顔を上げた。

　リヴァイが座っている一人掛けのソファーからは、彼女──Aの顔は窺えない。

　リヴァイがこのマンションに引っ越してから２ヶ月が過ぎ、当初は何もなかった室内に、あれやこれやと物が増えていったのは、Aやハンジが持ち込んだものも多くあるからだ。

　しかし、Aが寝ていたソファーだけは、リヴァイが進んで購入したものだった。

　過去、自身が舎監であった時に、舎監室で眠ってしまったAをよく部屋まで運んだりもしていたが、場所が変わっても彼女のそのクセは抜けないのか……。

　引っ越したこの部屋でもたまに同じように眠ってしまうことがある。

「了君。部屋は二部屋あったほうがいいと思うぞ、」

　このマンションを選ぶに当たり、そう助言してきたのは、この世界での書類上のリヴァイの家族に当たる男だった。

　──まさか、

　エルヴィンに続き、コイツまでこの世界にいやがるとは……