60c Blumenstrauß～空の花束～【リヴァイ夢】 (ページ15)

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　やめてほしくない。と、理由をハッキリと言うのはやっぱり恥ずかしくて、そこで一度言葉を切る。

「……それにリヴァイ君、綺麗好きだから、本当はそういうこと苦手かもしれないって思ったら、どうしたら自然にそういうふうになれるのかなって、思って。……蝦夷森さんに相談したら、研究してみたらって、それで本を貸してくれて──」

　私の言葉に、リヴァイ君は一度目を見張って、それから舌打ちをした。

「あ、あの、ごめんね？怒ってる……よね」

　蝦夷森さんにそういうことを相談したのがいけなかったのか、それとも、そういう本を読んだのがいけなかったのか……。

　分からなくて、とにく彼が機嫌を損ねたように思えてそう謝った。だけど、

「そうじゃねえ」

「うわっ！？」

　急にふわりと抱き上げられ、バランスを崩しそうになって慌てて彼の首に腕を回した。

　そのままリヴァイ君は、ずんずんと歩いて、リビング代わりの部屋を通り過ぎて奥にある寝室の扉を開けた。

　ルームライトをつける間もなくベッドの上に下ろされて、背中に柔らかな感触を感じる暇もなく口づけられる。

「っ！……ふ……」
　

　さっきよりずっと激しい口づけに、また息が上がる。

　唇が離されて、上から私のことを見下ろしながらリヴァイ君は言った。