【銀魂】真撰組総長は変わり者。 弐

第五十七訓　星海坊主篇 ページ9

煉獄関の件から数日。とりあえず切腹は免れ、屯所内を歩いていた。
なんで切腹しなくて良かったのかは分からないけど…近藤さん達がどうにかしてくれたのかな？

やる事もなく歩いていると隊士達が一つの部屋に群がって何かを覗いていた。



『何見てるの？』



隊士「あ、総長。今この部屋で星海坊主と局長が話してる所なんですよ」



星海坊主……って、確か…



『えいりあんばすたーだっけ？宇宙最強で生ける伝説って云われてる掃除人』



隊士「そうです、そうです。その星海坊主が居るんですよ」



隊士達の間に入って部屋を覗くと、包帯を巻いてゴーグルを着けた男がいた。
あれが星海坊主か、初めて見た…



『……でも何で星海坊主が真撰組に来てるの？』



隊士「何でも江戸にエイリアンが逃げ込んだんだとか」



エイリアンか……やっぱ気持ち悪い見た目してんのかな。見たくもないし触りたくもないなぁ。















・













あれから僕と総悟君はテレビを見ながら近藤さんの無線を聞いている。
何でって、見たくもないし触りたくもないもん。嫌だし。



近藤〈寄生型エイリアンは人間から犬猫、何にでも寄生する！
知能は低いが食料調達の為に何でも狩る危険な奴だ！

寄生された者を判別するには顔を見るのが早い！
パンダを探せ！寄生された者の目には隈のような痣が出る！
いいか皆、パンダを探すんだ！被害が出る前に何としてでも止めるんだ！！

パンダだ！パンダダじゃないぞパンダだ！
いや今の「だ」はそーいう「だ」じゃなくて〉



ややこしいな。もう意味わかんないよ。


よく理解できない指示を聞きながらテレビを見ていると、丁度銀行強盗が起きている大江戸信用金庫の中継がやっていた。
その銀行の中にいたのは、



沖田「『パンダだ』」



おそらくエイリアンに寄生されたであろう男が映っていた。
…もしかして見たくも触りたくもないっていうの、フラグだったりする？それとも夢主の運命ですか…

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