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第八十訓 ページ32

……………って事でまぁ、分かってくれたかな?

とにかく、僕は今江戸城にいる。
将軍直々にお呼びなんてかかる事は無いから、珍しく緊張しながら待っている。

いやぁ、ヤバいね。何がっていろんな事に首突っ込みすぎて心当たりしかないんだよね!今の内に遺書書いた方が良いかな……あ、紙も筆もないわマジでどうしよう。



「そなたがAか?」



『え?あ、はい。そうですけ、ど…………!!』



声をかけられ振り向くと、そこに立っていたのは将軍様。

いや呼ばれたから居るの当たり前だよねうん、別に驚いてないし動揺なんかしてないし、大丈夫だし…。
と、とりあえず!!



『え、っと…僕を、呼ばれたらしいですけど……何かありましたか?』



茂茂「あぁ。そなたに礼がしたいと思ったのだ」



礼?礼、ってなんかしたっけ?将軍様と話すのも初めてだし特に関わった覚えもないんだけどな…



『…っと、僕は御礼を言われるような事した覚えがないんですけれど…」



茂茂「驚くのも無理は無い」



『……と言うと…?』



茂茂「余の妹と友達になってくれたと聞いている。その礼がしたかったのだ」



あぁ、そよ姫の…



『その事なら礼をするのは僕の方ですよ。そよ姫が友達になってほしいと言われて嬉しかったですし』



まぁ、でも…そよ姫があんな風に友達になりたい、って言ってきたのも明るくなったのも神楽ちゃんのお陰だけどね。
後で万事屋に寄ってこうかな…。



茂茂「それで、一つ頼みがあるのだが」



『?はい』



茂茂「余とも友達になってほしい」



はい??
ん?今友達になってほしいって言った?言ったよね?僕と?将軍が??

いいの?コレなっても大丈夫なの?後で幕臣とかに後ろから刺されない?大丈夫?



『…ぼ、僕と、ですか?』



茂茂「駄目、だろうか」



『え、いやいや…!!全然良いですよ!
よ、よろしく…えーと、』



茂茂「将ちゃんでいい」



しょ、将ちゃん…?あ、とっつぁんとかが呼んでるのかな。



『よ、よろしく…将ちゃん』



茂茂「あぁ」

第八十一訓→←第七十九訓 カブト狩り篇



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春菊(プロフ) - きゃりーさん» きゃりーさん、コメントありがとうございます。なるべく早く更新できるように頑張ります (2023年1月3日 22時) (レス) id: c0cf6981ed (このIDを非表示/違反報告)
きゃりー(プロフ) - いつも楽しく小説を読ませていただいています。主様のペースで頑張ってください!更新楽しみに待っています。 (2023年1月3日 22時) (レス) @page34 id: 6e7a74487c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春菊 | 作成日時:2022年10月29日 22時

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