√通過電車

Aran ページ36

俺が近付くと、気まずそうに目線をキョロキョロさせるAちゃん









顕「メールでいってたこと、本当？」


目線があうように、Aちゃんの隣でしゃがむ









すると、顔を真っ赤にして小さく首を縦にふるきみ









そんな姿が、愛しくて 可愛くて









顕「ちゃんと、口でいって？」


なんて いじめてみる。









「やだ」

Aちゃんは うつむいたままで









そんなAちゃんの あごをつかみ

強引にこっちに向かせて、顔を引き寄せる









鼻と鼻がもう少しでくっつきそうな距離









顕「じゃあ、









告白の返事ちゃんと言うか、









俺にキスされるの、どっちがいい？」









いつの日かと、似たセリフ

絡み合う視線。Aちゃんの口が小さくひらいた









「……すきに、すればっ」









その言葉に、ギリギリで止めていた理性がプツンときれた感覚がした









Aちゃんのあごを少し上にあげて 顔を近づける









唇に 柔らかい感触




俺のブレザーのジャケットを掴むAちゃんの力が強くなった









.









唇をはなし、おでこをくっつけてAちゃんをみる









「好き、」



小さく、かすれたように呟かれた言葉









顕「えっ」


油断していた、不意打ちの告白









恥ずかしそうに微笑むAちゃん


そんな彼女につられて、自然と口角が上がる









顕「Aちゃん」









「ん？」









.









.









顕「＿＿大切に、します。」









√ 終

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