58- 最終回 ページ10
貴「お待たせしました」
原田「荷物持つ」
貴「ありがとうございます」
紳士的な一面に
あの頃と変わらないと
思うAだった
すっかり忘れていたが
一応彼氏の家へ初訪問な訳で
Aは今更だが緊張していた
時間が経つのは早く
あっという間に着く
何だか綺麗なマンション
原田「ここ、入れよ」
貴「お邪魔します」
原田「荷物ここに置いとく」
貴「うん」
原田「緊張してんのか?昔は一緒に住んでただろ」
貴「いや、時代が違います」
原田「確かにな」
貴「綺麗にしてるんですね?あ!薄ミュのDVD!全部揃ってる」
原田「まぁ、ファンみたいなもんだしな」
貴「沖田篇から観劇してるらしいですし」
原田「それなんだけど、何で知ってんだよ?」
貴「知らないんですか?かなり有名人ですよ。原田左之助のそっくりさんが観に来てるって、キャストも知ってるとか?」
原田「そっくりも何もな・・・」
貴「今になって分かりますが本人ですね」
原田「ま、別にいいけどよ。飲みもん持ってくる」
ここ数日一緒に過ごしてるというのと
前世の記憶もあってか
居心地が良いこの空間が
前とは違う
心から居心地良いと思える空間になっていた
原田「あのよ、大事な話がある」
貴「はい?」
原田「俺ともう一度夫婦になって欲しい」
貴「っ!!??」
原田「急だったよな、いくら記憶取り戻したって・・」
貴「そんなことはないですっ」
原田「お前が記憶取り戻す前は、お前と再会するまでは・・・もう諦めようと思ってた。記憶が無くても俺を選ぶってならいいけどよ
違うならもう・・・いいかって」
貴「左之助さん」
原田「でも再会したら、諦められなくてな」
貴「・・・」
原田「記憶取り戻したお前と付き合えて満足なはずなのに・・・それ以上を求めちまう
欲張りだな」
貴「・・・っと」
原田「ん?」
貴「もっと欲張っていいです!」
原田「!?」
貴「貴方に求められるなら、私は嬉しい・・・だから結婚も、もう少し待っては欲しいけど・・・
貴方以外との結婚は考えられない」
手を引っ張られ
ぐいっと体を引き寄せられる
原田「Aっ!愛してる」
貴「私も愛しています」
原田「幸せにする」
貴「はいっ」
こうして2人の再スタートは
切り出された
今度こそは幸せに
なれるはず
『 花は散れど
実をつけ
種が出き
いつかまた芽を出し
花は咲く 』
END
その後の話が続きます
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千(プロフ) - 華菜☆さん» (((o(*゚▽゚*)o)))ありがとうございます!頑張ります! (2018年3月4日 9時) (レス) id: 8b40b7959b (このIDを非表示/違反報告)
華菜☆(プロフ) - すごくすてきなお話ですね(*´ω`*) これからも頑張ってください! (2018年3月3日 15時) (レス) id: 1d4ed6e821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千 | 作成日時:2017年11月27日 12時